【浴室リフォーム】バリアフリー化する際のポイントを紹介
2022.10.24
介護の負担を軽くするために、浴室のバリアフリーリフォームを検討されているという方もいらっしゃるでしょう。
浴室のバリアフリー化を成功させるためには、浴室リフォームの特徴を把握したうえで、ポイントを抑えておく必要があります。
そこで本記事では、浴室リフォームでバリアフリー化する際に押さえておきたいポイントや注意点などを紹介します。
現在浴室のバリアフリーリフォームをお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
浴室のバリアフリーリフォームが重要視されている理由とは
少子高齢化の進行に伴い、住宅にバリアフリーリフォームを行うことが近年注目されています。
特に浴室は、以下で紹介する理由で、バリアフリーリフォームを優先的に行ったほうが箇所とされています。
理由①事故に繋がる可能性があるため
住宅の中でも、特に浴室はさまざま事故が発生する場所とされています。
たとえば、浴室の洗い場を歩く際や、浴槽をまたぐ際に転倒するケースは非常に多く、場合によっては脳震盪や骨折といった重大なトラブルに発展することがあります。
また、浴槽から出られなくなるといったトラブルや、お風呂で気を失って溺れてしまうといった命にかかわるトラブルに発展するケースも少なくありません。
このような場合、浴室をバリアフリーリフォームすることで、トラブルを未然に防ぐ可能性が高まります。
そのため、介護が必要な高齢者の方と一緒に暮らしているという場合は、浴室にバリアフリーリフォームの工事を施すことをおすすめします。
理由②介護しやすくなるため
浴室をバリアフリーリフォームすると、介護者の方が、高齢者の方をサポートしやすくなります。
高齢者の方の洋服の着脱や浴槽を跨ぐ際のサポートを行う場合、介護者の方は身体に負担がかかる体勢をとることがあります。
その結果、介護者の方が身体を痛めてしまうことや、高齢者の方のサポートがスムーズにできないという事態に発展する可能性も考えられるでしょう。
手すりやスロープを設置するといった、浴室のバリアフリーリフォームを行うことは、介護者の負担を軽減できます。
浴室のバリアフリーリフォームを行う箇所と工事内容
ここからは、浴室のバリアフリーリフォームを行う主な箇所と具体的な工事内容を紹介します。
工事内容①手すりを設置する
浴室の洗い場や浴槽などの箇所に手すりを設置すると、移動がスムーズになることにくわえ、転倒の防止や立ち上がりのサポートに効果が期待できます。
また、脱衣所に手すりを設置すると、衣服の着脱もしやすくなるでしょう。
手すりは、利用者の体格に合った高さに設置すると掴みやすくなるため、身長などの正確な情報を業者に伝えたうえで、工事を依頼することをおすすめします。
工事内容②段差を解消する
浴室の洗い場と脱衣所の出入り口にある段差を解消するために、段差自体を低くしたり、スロープを設置したりすることは、転倒の防止に効果が期待できます。
ただし、段差を完全になくしてしまうと、浴室の水が脱衣所に浸水することがあるため注意が必要です。
そのため、段差を解消する場合は、わずかに高さを残したうえで、排水機能を別途で設置することをおすすめします。
工事内容③床材を変更する
浴室や脱衣所の床材を変更することも、転倒の防止に繋がります。
浴室や脱衣所の床が濡れていると、転倒のリスクが高まるだけではなく、骨折や脳震盪などの重大なトラブルに発展することもあります。
このようなトラブルを防ぐためには、水はけがよく、滑りにくい性質を持つ床材を使ったリフォーム工事が必要です。
また、近年では転倒時の衝撃を軽減するための、やわらかい素材が使われている床材もあります。
工事内容④浴槽を変更する
出入りのしやすい浴槽を変更することは、転倒の防止だけではなく、利便性の向上にも効果が期待できます。
一般的な浴槽の深さは60cmほどとされていますが、お年寄りの方にとってこの深さはまたぎづらく、入浴の際に転倒することもあります。
そのため、出入りがしやすく、転倒の防止にも効果が期待できる浴槽を実現したいという場合は、浴槽の深さが30~40cmほどのタイプに変更しましょう。
また、傾斜や段差がついている浴槽に変更すると、段差が小さくなるため、より利便性が向上します。
そのため、入浴の際のトラブルを防止したいという場合は、浴槽の深さだけではなく、傾斜や段差がついているタイプの浴槽を選ぶことをおすすめします。
工事内容⑤ドアを変更する
浴室のドアを変更することは、ケガの防止や利便性の向上に繋がります。
足を滑らせて転倒した場合、ガラスが使われているドアに体をぶつけると、ガラスが割れて大ケガをすることがあります。
ガラスが使われていないドアに変更するか、割れにくいガラスが使われているドアに変更することで、このようなトラブルを防止できるでしょう。
また、少ない力でもドアを開けられるようにしたいという場合や、車いすの方がご家族にいらっしゃるという場合は、引き戸式のドアに変更すると、より利便性が向上します。
工事内容⑥浴室暖房機を設置する
浴室暖房機を設置して浴室内を暖めると「ヒートショック」といわれる、急激な温度差による心臓や血管の疾患を防ぎやすくなります。
特に、気温が低い冬はヒートショックが起きるリスクが高くなるとされています。
そのため、ご家族のなかに心臓が弱い方や血圧が高い方がいらっしゃるという場合は、浴室暖房機の設置も視野に入れましょう。
工事内容⑦非常ブザーを設置する
浴室内に非常ブザーを設置すると、入浴している方にトラブルが発生した際にすぐに駆け付けることができます。
非常ブザーには、ボタンを押すタイプだけではなく、ひもを引くタイプなどもあるため、利用者の方が操作しやすいと思えるタイプを設置しましょう。
工事内容⑧バスリフトを設置する
浴槽へ乗降ができる電動式のリフトのことを「バスリフト」といいます。
浴槽をまたぐことが困難である方であっても入浴がスムーズにできるようになるだけではなく、介護者の負担も軽減されます。
バスリフトは介護用品や福祉用具の販売店だけではなく、通販サイトでも購入できるため、個人で設置することも可能です。
ただし、バスリフトの設置には時間や工数がかかるため、もし個人で設置できるかどうかが不安であるという場合は、浴室リフォームの際に業者に依頼しましょう。
浴室をバリアフリーリフォームする際の注意点
浴室をバリアフリーリフォームすることは、高齢者の方の安全性が向上するだけではなく、介護者がサポートをしやすくなるというメリットがあります。
しかし、浴室リフォームを行う際は、気をつけておいたほうがよい注意点もいくつか存在します。
主な注意点には以下のようなものがあるため、ぜひ参考にしてみてください。
注意点①浴室や洗い場のスペースが狭くなる
浴室や洗い場をバリアフリーリフォームすると、スペースが狭くなるというデメリットがあります。
浴室自体を広くするリフォームであればスペースを圧迫することはありませんが、手すりを設置したり、浴槽のサイズを大きいものに交換したりすると、スペースは狭くなります。
そのため、浴室のスペースが狭めに作られているという場合は、バリアフリーリフォームを行ったことにより、かえって動きづらくなってしまうという可能性も考えられるでしょう。
注意点②ほかの利用者がスムーズに入浴できなくなる可能性がある
浴室をバリアフリーリフォームすると、ほかの利用者の方がスムーズに入浴できなくなるという可能性も考えられます。
たとえば、「浴槽に設置されている手すりが邪魔になる」「浴槽が浅いので肩までつかることができない」といったものが挙げられます。
浴室のバリアフリーリフォームは、高齢者の方の入浴をサポートするために行われるリフォームです。
浴室をバリアフリーリフォームすることにより、介護を必要としない方にとっては、入浴の際に支障がでる可能性があるという点は覚えておきましょう。
注意点③リフォーム工事の費用が高くなる可能性がある
浴室のバリアフリーリフォームは、住宅のリフォーム工事のなかでも特に費用が高くなるとされています。
段差の解消や手すりの設置などの工事であれば5万円以内で対応できることもありますが、浴室暖房機を設置や浴槽を交換した場合などは、費用が30万円を超えることもあります。
また、浴室内のさまざまな箇所をバリアフリーリフォームした場合は、工事にかかる費用が100万円を超えるというケースも少なくありません。
「浴室をバリアフリーリフォームしたことで、家計が苦しくなった」といった事態に発展しないためにも、リフォームを行う箇所を絞ったうえで、費用を業者に相談しましょう。
▼こちらの記事では、狭いお風呂をリフォームで広くする方法について詳しく解説した記事になります。
浴室のバリアフリーリフォームにかかる費用を抑える方法
ここからは、浴室のバリアフリーリフォームにかかる費用を抑える方法を紹介します。
浴室のリフォーム化にかかる費用をなるべく抑えたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
方法①コストが低い部材や設備を選ぶ
浴室のバリアフリーリフォームにかかる工事費用を抑えたいという場合は、なるべくコストが低い部材や設備を選ぶことをおすすめします。
メーカーから提供されている部材や設備にはさまざまな種類があり、費用もそれぞれ異なります。
そのため、強いこだわりがなければ、部材や設備のグレードを落とすことにより、工事にかかる費用を大幅に抑えられるでしょう。
たとえば、浴槽を交換する場合、グレードが高いものであれば300万円を超えるタイプもありますが、流通数が多い安価なタイプであれば40万円ほどで交換できます。
また、転倒防止のためにタイルを張り替える場合は10万円ほどの費用が発生することが多いですが、シートやマットタイプであれば、費用を2~3万円ほどに抑えられるでしょう。
そのため、浴室のバリアフリーリフォームを行う場合は、特にこだわりがなければ、コストが抑えられる部材や設備などを選ぶことをおすすめします。
方法②リフォーム工事が抑えられる業者を選ぶ
同じ工事内容であっても、浴室のバリアフリーリフォームにかかる費用は業者ごとに異なります。
そのため、浴室のバリアフリーリフォームにかかる工事費用を抑えたいという場合は、複数のリフォーム業者に問い合わせたうえで、見積もりを比較検討しましょう。
もし、複数の業者に問い合わせる時間がないという場合は、1回の問い合わせで複数の業者から相見積もりを取ることができるサービスを利用することをおすすめします。
また、業者によっては「複数の箇所をリフォームする場合は割引がある」「他社の見積もりを提示することで値段交渉ができる」という場合もあります。
正確な見積もりを提示してもらうためにも、依頼するリフォームの内容をしっかりと伝えたうえで、提示された見積もりはすべて残しておきましょう。
方法③介護保険を利用する
工事の内容が条件を満たしており、かつ浴室を利用する方が要支援・要介護認定を受けている場合は、介護保険を利用して浴室のバリアフリーリフォームが行えます。
介護保険が適用されると、支給限度基準額20万とした補助を受けられるため、バリアフリーリフォームにかかる費用を抑えられます。
ただし、介護保険が適用されるためには、浴室のバリアフリーリフォームの工事内容が、以下のものに該当している必要があるため注意しましょう。
介護保険の給付対象とされる浴室のバリアリフォームリフォームの一例
- 手すりの設置
- 段差の解消
- 浴槽の交換
- 排水溝の設置
- 床や通路の材料の変更
- 扉の取り替え
- その他入浴や移動を補助するために必要とされる設備の導入
上記はあくまでも一例であるため、ほかにも介護保険の給付対象とされる設備が存在します。
方法④自治体の補助金制度を活用する
お住まいの自治体によっては、浴室のバリアフリーリフォームに利用できる補助金を用意してくれるという場合もあります。
自治体によって適用される条件や補助金の金額などは異なるため、まずはお住まいの自治体でバリアフリーリフォームに利用できる補助金制度があるかどうかを確認します。
自治体に問い合わせる時間を削減したいという場合や、複数の自治体の補助金制度を確認したいという場合は、自治体のホームページや専用の検索サイトなどを確認しましょう。
特に、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」は、各自治体の補助金情報を検索できるためおすすめです。
方法⑤長期優良住宅化リフォーム推進事業を活用する
浴室のバリアフリーリフォームは「長期優良住宅化リフォーム推進事業」を活用することで、工事費用を抑えることができる場合もあります。
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、住宅の省エネ化や耐久性の強化といった、住宅の性能を向上させるリフォームに対して支払われる給付金のことです。
長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金の最大額は250万円で、リフォーム工事にかかった費用の3分の1が支払われます。
ただし、方法③で紹介した介護保険と同様に、あくまでもリフォーム工事の内容が一定の条件を満たしている必要があります。
また、長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金を受けとるためには、浴室リフォームの工事を行う前に、住宅の専門家による住宅診断を受けなければなりません。
申請作業は、事業者登録したリフォーム業者が行う必要があるため、手順を間違えると補助金を受け取れなくなることもあるため注意しましょう。
浴室リフォームでバリアフリー化する際は工事を行う箇所や業者の選び方にこだわりましょう
いかがでしたでしょうか。
浴室をバリアフリーリフォームすることは、高齢者の方の転倒などの防止にくわえ、介護者の方がサポートをしやすくなるというメリットがあります。
手すりの設置や段差の解消、床材を変更するといったリフォーム工事は、転倒によるケガの防止に効果が期待できます。
また、浴室のリフォーム工事にかかる費用は高額になる傾向にあるため、リフォームを行う箇所は絞ったうえで、業者の選び方や素材の選び方にこだわりましょう。
ライフアドバンスジャパンでは、浴室のリフォーム工事を承っております。
浴室をバリアフリーリフォームすることで、お風呂の利便性を高めたいとお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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