ステンレスの浴槽とは?メリットやデメリットとともに紹介
2022.12.16
さまざまな素材の種類がある浴槽には、ステンレスの素材のものもあります。
そんなステンレスの浴槽には、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのかをご存じでしょうか?
そこで今回は、ステンレスの浴槽の特徴や、メリットとデメリットなどを紹介します。
お風呂のリフォームをお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
ステンレスの浴槽の「ステンレス」とは?
ステンレスは、鉄にクロムやニッケルなどを配合した合金です。
さびを意味する「ステン(Stain)」と、前の単語に否定の意味をくわえる「レス(Less)」を組み合わせた言葉で、名前のとおり、さびつかないという性質があります。
そんなステンレスを使用した浴槽は、昔ながらのタイル張りで仕上げた、在来浴室で多く見られます。
在来浴室とは、古くから日本で行われていた、在来工法という建築方法でつくられた浴室のことです。
ただし、現在の新築の浴室では、在来浴室よりもユニットバスのほうが多く採用されています。
ユニットバスでは、ガラス繊維強化プラスチックであるFRPの浴槽が採用されることが多く、ステンレスのものが採用されることはあまりありません。
ステンレスの浴槽のメリット
ここからは、ステンレスの浴槽における6つのメリットを紹介します。
メリット①耐久性に優れている
ステンレスの浴槽には高い耐久性があるため、水回りであっても長く使えます。
本来、鉄は、表面に水と酸素があると、酸化が起きるためさびが生じます。
しかし、ステンレスは鉄にクロムなどをくわえることで、さびつかないという性質をもつ素材に加工されているため、耐久性に優れているというわけです。
基本的に、ステンレスの浴槽は、表面から中の素材まで、すべてステンレスを使用してつくられており、経年劣化で内部がさびつくこともあまりないため安心です。
メリット②美しさが長持ちする
ステンレスの浴槽は、FRP の浴槽と比べると、変色やひび割れが起こりにくいため、きれいな状態を保てます。
長年使用していると、浴槽の表面がくすんでくることはよくあります。
しかし、リフォーム業者に、研磨やクリーニングといったメンテナンスを依頼することで、ステンレスの本来の輝きを取り戻すことが可能です。
また、ステンレスの浴槽は、熱による劣化が少ないという点においても、美しい状態を維持できます。
メリット③衛生的に使える
ステンレスには、汚れやニオイがつきにくいという性質があります。
そのため、ステンレスの浴槽には、人の垢や水垢などの汚れが付着しにくいことから、汚れによるニオイの発生を防ぐことが可能です。
さらに、ステンレスにはさびつかないという性質もあり、さびの発生も少ないため、清潔さを保てます。
このように、ステンレスの浴槽は汚れによるニオイやさびの発生を防いで、衛生的に使用できるため、安心して入浴できます。
メリット④掃除が簡単にできる
ステンレスの浴槽には、汚れやニオイがつきにくいため、掃除の手間もあまりかかりません。
特に、浴槽についた水垢の汚れは目立ちやすいものの、付着してからそれほど時間が経っていない場合は、スポンジなどで拭きとることで簡単に落とせます。
日々の掃除の手間やお風呂掃除の時間を減らしたいとお考えの方は、ステンレスの浴槽を検討してみてください。
>>> 関連記事:日々の対策が重要! ユニットバスの掃除ポイント4つ
メリット⑤保温性に優れている
浴槽の外側の気温が低い場合であっても、ステンレスの浴槽にお湯を張ると、浴槽内のお湯はそれほど冷めません。
なぜなら、ステンレスには熱伝導率が低いという性質があり、冷たさが伝わりにくいためです。
浴槽にお湯を張ったあとも、ある程度の時間は温かさを保てるため、複数人で暮らすファミリー世帯で入浴時間が異なる場合であっても、追い炊きの回数を減らせます。
ただし、同時にステンレスの浴槽には温かさも伝わりにくいことから、お湯が触れていない場所にはそれほど温度が伝わりません。
浴槽のフチに肌が触れると、冷たいと感じることがあるため注意しましょう。
メリット⑥浴槽のサイズを選べる
従来のステンレスの浴槽は、そもそものサイズが小さいだけではなく、サイズの選択肢も少ないという状況がありました。
しかし、現在では、横幅が約800~1,500mmと幅広いサイズの製品が取り揃えられています。
そのため、浴室のサイズや家族構成などに合わせて、ステンレスの浴槽のサイズを選べます。
また、快適なお風呂の時間を過ごすためには、適切なサイズの浴槽を選択することが大切です。
カタログを見るだけではなく、メーカーのショールームに足を運んで、展示されている浴槽に実際に入ってみると、サイズ感を確かめられるためおすすめです。
ステンレスの浴槽のデメリット
ステンレスの浴槽には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
そこでここからは、ステンレスの浴槽の5つのデメリットを紹介します。
デメリット①価格が高い
現在では主流となっているFRPの浴槽と比べると、ステンレスのものは価格が高い傾向があります。
そのため、お風呂のリフォームを行う際に費用を抑えたい場合は、FRPの浴槽といったステンレス以外のものを選ぶという方もいらっしゃいます。
お風呂のリフォームの費用に余裕がないという場合や、ほかの機能や設備に費用をかけたいという場合は、ステンレスの浴槽はあまり適していないかもしれません。
デメリット②浴槽自体が重い
ステンレスの浴槽のうち、重量がある製品の場合は、建物の2階以上の浴室への設置が難しいことがあります。
設置できる場合であっても、搬入に人手が必要になると、通常よりも人件費がかかります。
さらに、床の補強工事が追加で必要になった場合には、工事費が高くなることもあるので注意しましょう。
ただし、すべてのステンレスの浴槽が重いわけではなく、軽量化されたものもあるため、リフォーム業者に相談してみることをおすすめします。
デメリット③傷が目立ちやすい
ステンレスの浴槽に傷がついてしまうと、非常に目立ちます。
そのため、浴槽の掃除を行う際は、クレンザーや目の粗いタワシなどで強くこすることは避け、柔らかいスポンジを使って優しく洗いましょう。
万が一、細かい傷がつくと、水垢などの汚れが蓄積し、汚れまで目立ってしまうため注意が必要です。
デメリット④塗装がはがれやすい
ステンレスの浴槽のなかには、表面に塗装を施したカラーステンレスのものもあります。
金属に色がついたことでデザイン性は高まるものの、経年劣化により、10~25年程度で塗装がはがれることが多いとされています。
さらに、ステンレスは汚れがつきにくいだけではなく、塗料も付着しにくいことから、傷がつくと、段々と塗料がはがれる可能性があるため注意が必要です。
浴槽に傷をつけないためにも、強くこすって洗うことや、重い物を落とすことは避けましょう。
デメリット⑤機能性に乏しい
ステンレスの浴槽には、ジェットバスといった機能性が備わっている製品が少ない傾向があります。
そのため、浴槽には必要最低限の機能があればよいとお考えの方には適している一方で、さまざまな機能を求めるという方にはあまりおすすめできません。
お風呂のリフォームで後悔しないためにも、必要な機能を吟味して浴槽の種類を決めることが大切です。
ステンレスの浴槽の交換やリフォームを検討するタイミング
ステンレスの浴槽には、交換やリフォームの検討が必要なタイミングがあります。
そこでここからは、ステンレスの浴槽の交換やリフォームを検討するタイミングを紹介します。
寿命を迎えたとき
ステンレスの浴槽の寿命は、20年程度です。
ただし、上記はあくまで目安であるため、現在の浴槽に不便さを感じている場合や、介護で家族構成が変わる場合などは、早めに交換やリフォームを検討しましょう。
また、ステンレスの浴槽の使い方や普段のメンテナンスの状況によっては、30年以上使うことも可能です。
しかし、設置されてから15年以上経っている場合は、保温効果や節水効果がある新しい浴槽への交換やリフォームを行うことで、光熱費の節約につながるかもしれません。
浴槽の交換やリフォームの判断がご自身では難しいとお考えの方は、まずはリフォーム業者に現地調査を依頼することをおすすめします。
経年劣化による不具合が現れたとき
浴槽が設置されてから年数が経つことで、不具合が生じた場合も、交換やリフォームを検討しましょう。
経年劣化によって生じる主な不具合は、以下のとおりです。
経年劣化によって生じるステンレスの浴槽の主な不具合
- 掃除を行っても落ちないさび
- 目立つ傷
- 重い物を落とした際の凹み
- 塗装のはがれ
上記のような不具合が目立つようになった場合は、交換やリフォームを検討することが望ましいです。
また、浴槽の交換だけではなく、浴室全体のリフォームをまとめて依頼すると費用を抑えられる場合もあるため、ぜひ一度リフォーム業者に相談してみてください。
ステンレスの浴槽を交換する際にかかる費用の相場
現在お使いの浴槽を交換する場合、新しい浴槽の素材によってかかる費用の相場は変動します。
前提として、浴槽の素材にはさまざまな種類があり、ステンレス以外にも、FRPや人工大理石、そしてホーローといった素材が挙げられます。
FRPとは「Fiber Reinforced Plastics」の頭文字をとった略語で、ガラス繊維強化プラスチックとよばれる素材のことです。
人工大理石とは、ポリエステルやアクリルなどの、樹脂を主成分としてつくられた素材のことであり、主成分によってポリエステル系とアクリル系に分けられます。
そして、ホーローは、鉄やアルミニウムなどの金属の表面に、ガラス質の薬剤を高温で焼きつけて仕上げた素材です。
以下の表に、浴槽を交換する際にかかる費用の相場をまとめたので、参考にしてみてください。
ステンレスの浴槽を交換する際にかかる費用の相場
浴槽の素材 | 費用 |
ステンレス | 2万~30万円 |
FRP | 1万~35万円 |
人工大理石(ポリエステル系) | 2万~40万円 |
人工大理石(アクリル系) | 30万~120万円 |
ホーロー | 8万~135万円 |
上記の浴槽自体の費用にくわえて、浴槽を交換するための工事に4万~20万円程度かかります。
ただし、浴槽のメーカーやサイズ、設置する浴室の状態などによっても費用は変わるため、予算を提示したうえで、リフォーム業者に相談しましょう。
ステンレスの浴槽の部分的なリフォームにかかる費用の相場
現在お使いのステンレスの浴槽に対して、補修や塗装といった部分的なリフォームを行う場合、新しい浴槽への交換よりも費用が抑えられます。
ここでは、リフォームにかかる費用の相場を、以下の表にまとめました。
ステンレスの浴槽の部分的なリフォームにかかる費用の相場
施工内容 | 費用 |
浴槽の研磨 | 1万5,000~2万5,000円 |
浴槽の凹みの補修 | 2万5,000~4万5,000円 |
浴槽の塗装 | 9万~15万円 |
部分的なリフォームのなかでも、塗装に対応している業者は少ないという傾向があります。
場合によっては、塗装にかかる費用と浴槽の交換にかかる費用があまり変わらないかもしれません。
そのため、リフォーム業者に見積もりを依頼する際は、塗装と交換の両方のパターンで依頼してみてください。
ステンレスの浴槽は鉄にクロムやニッケルを配合したことでさびつかないという性質をもつ
いかがでしたでしょうか?
ステンレスは、鉄にクロムやニッケルを配合した合金で、さびつかないという性質をもつ素材です。
ステンレスの浴槽は、さびの発生が抑えられることで耐久性に優れ、衛生的に使用できることから、安心して入浴できます。
さらに、保温性も優れており、ある程度の時間は浴槽内のお湯の温かさを保てます。
ステンレスの浴槽は、価格が高い傾向があるなどのデメリットもある一方で、施工内容によってもかかる費用は変動するため、まずはリフォーム業者に見積もりを依頼しましょう。
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