キッチンリフォームの失敗例とは?成功させるポイントも紹介
2022.07.08
キッチンの使い勝手をよくするために、リフォームの実施を検討されている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「リフォームしたことで、かえって不便になってしまった」と、後悔してしまう方も少なくありません。
そこで本記事では、キッチンリフォームにありがちな失敗例を紹介するとともに、リフォームを成功させるために押さえておきたいポイントを紹介します。
キッチンを快適に使いたいとお考えの方は、最後までご覧ください。
キッチンリフォームにありがちな失敗例
業者にキッチンリフォームを依頼したものの「思い描いていたようなキッチンができあがらなかった」というケースに発展することは起こりえます。
キッチンリフォームに失敗してしまった事例を紹介するので、確認していきましょう。
失敗例①作業スペースが狭くなった
キッチンリフォームにありがちな失敗例として、キッチン全体が狭くなり、作業スペースが少なくなってしまうというものが挙げられます。
キッチンのデザイン性だけを追求したり、収納スペースの数を増やしすぎたりすると、作業スペースが圧迫され、かえって使い勝手が悪くなってしまいます。
「通路が狭くて身動きがとれない」「料理を運びにくい」という不便さから、工事をやり直したり、設備を撤去したりするケースに発展することも少なくありません。
失敗例②通路が狭くなった
スペースが限られているにもかかわらず、ペニンシュラキッチンやアイランドキッチンなどにリフォームすることで、キッチンの通路が圧迫されてしまいます。
料理がスムーズに運べないだけでなく、家族同士がすれ違うことができなる事態も起こりえます。
使い心地を損ねないためにも、キッチンに十分なスペースを確保することは必須だといえるでしょう。
失敗例③ゴミ箱を置くスペースがなくなった
大型のキッチンを導入してスペースが圧迫されると、ごみ箱を置くスペースがなくなってしまうことがあります。
調理の際に発生した生ごみや、食材が入っていた袋などがすぐに捨てられずに、かえって機能性が失われてしまいます。
キッチンの利便性を高めるためにも、ゴミ箱をはじめとした容器の設置場所も確保しておきたいところです。
失敗例④床下収納を使わなかった
「キッチンのスペースを圧迫せず、少しでも多くのものを収納したい」という考えから、床下収納の設置を検討されるご家庭も多いです。
しかし、床下収納に食品などを出し入れする際には、都度かがまなければならないため、手間がかかります。
また、キッチンに十分なスペースがなくフタを全開にできなかったり、キッチンマットの下に収納スペースが隠れてしまったりして、途中から使わなくなることもあります。
床下収納には、戸棚や引き出しほどの利便性はありません。
そのため、使用頻度が高いものは収納せず、ほとんど使わないような料理器具、もしくは非常食などを保存する程度に留めましょう。
失敗例⑤キッチンを移動させたことでコストが高くなった
「キッチンをリビングに近づけたい」「日光が差し込む場所で料理したい」など、リフォームによって、キッチンを移動させることもあります。
しかし、キッチンを移動させるリフォームは、壁の取り壊しや、水道まわりの工事がともなうため工事費用が高くつきます。
家計を圧迫してしまう恐れがあるので、移動させる必要性があるのかを十分に考慮したうえで、リフォームを検討したいところです。
失敗例⑥日差しが強くて体調が悪くなった・食材が傷んだ
明るい雰囲気のキッチンで調理をするために、キッチンを窓側に移動、またはキッチンに新規で窓を取り付けるリフォームも人気があります。
しかし、室内に直射日光が当たるため、気温が高い夏のシーズンに日焼けをしたり、体調不良に陥ってしまったりすることも少なくありません。
また、高温に弱い食材が傷んでしまうことも起こりえます。
明るい雰囲気のキッチンを使い続けたいのであれば、どこに窓をつけるのか、どこに食材を保管するのかは慎重に決めましょう。
失敗例⑦日差しが入らずキッチンが暗くなった
日差しをやわらげるために、リフォームでキッチンの窓を塞ぐこともあります。
しかし、日光が完全に当たらないキッチンにしてしまうと、常に暗い雰囲気になってしまい、開放感がなくなってしまいます。
さらに、キッチンの通気性が悪くなることで、ニオイがこもりやすくなり、リビングをはじめとした室内の窓を開ける時間も増えてしまうでしょう。
落ち着いた雰囲気のキッチンにしたい場合でも、最低限の通気性を確保できるように、窓の設置は検討したいところです。
失敗例⑧パントリーが使いづらかった
調理器具や食器が多いご家庭のなかには、キッチンの収納スペースを確保するために、パントリーの増設リフォームを検討されている方も多くいます。
しかし、大型のパントリーを導入して動きづらくなってしまうことや、パントリーの導入にともない、コンセントを撤去しなければならないことも起こりえます。
また、パントリーは湿気がこもりやすい場所ですので、梅雨のシーズンなどに食品を入れっぱなしにすると、カビが生えてしまうかもしれません。
ご自宅の調理器具や食器がそこまで多くないのであれば、パントリーは設置しない、もしくは小型サイズのものを設置したほうが賢明です。
失敗例⑨床材がすべる
おしゃれなキッチンにするために、高級感のある床材にリフォームしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、見た目の美しさを求めるあまり、タイルなどのすべりやすい床材を選んでしまうと、調理中に転倒するおそれがあります。
また、リフォーム当初は問題なくても、料理中にはねた油や水を床材が吸収してしまい、床がすべりやすくなってしまう可能性もあります。
調理中の転倒は、大ケガや事故に発展しかねません。
機能性を重視するためにも、フローリングやクッションフロアなどを選びましょう。
失敗例⑩キッチンの高さが合わない
キッチンの高さが合わない、というトラブルも少なくありません。
「背筋を伸ばして料理や洗い物をしなければならない」「作業スペースやシンクが低いので、中腰の姿勢がきつい」と、リフォームを後悔する方も少なくないようです。
快適性を損ねないためにも、利用者の身長に合ったキッチンを選びたいところです。
失敗例⑫音が気になる
キッチンの床材や壁材を防音性が低い素材にすると「調理中に室外機の音が聞こえる」「家族から、料理の音が大きいことを指摘された」といったトラブルに発展することもあります。
ご自身だけではなく、家族の快適性を損ねてしまう可能性もあるので、リフォームを実施する際は、遮音性にもこだわりましょう。
失敗例⑬コストを抑えたことでアンバランスになった
キッチンリフォームにかかる工事費用は決して安くなく、全体をリフォームする場合には、数百万円単位のコストが発生します。
そのため、「少しでも工事費用を安くしたい」という考えから、キッチンのグレードを落としたり、一部分をDIYで対応したりする方も多いです。
その結果、キッチンの機能性やデザインがアンバランスになり、かえって使いづらくなってしまうケースも起こりえます。
キッチンを長期的に使うためにも「最低限ここだけは重視したい」というポイントを決めたうえで、リフォームする部分を決めておきましょう。
失敗例⑭部屋全体が丸見えになった
開放感があるキッチンに憧れて、キッチンの壁を取り壊すリフォームを実施するケースもあります。
人によっては「家族に見られていると集中できない」という気持ちになり、かえって調理のパフォーマンスが低下してしまうこともあるようです。
着脱可能なカーテンを設置したり、手元が隠れるデザインのキッチンにリフォームしたりするなどの、工夫を取り入れてみてください。
キッチンリフォームを失敗しないために押さえておきたいポイント
ここからは、キッチンリフォームを失敗しないように、最低限意識しておきたいポイント紹介します。
「キッチンをリフォームしたことで、かえって使いづらくなってしまった……」といった事態を避けるためにも、以下で挙げる項目を参考にしてみてください。
ポイント①必要最低限の設備を書き出す
キッチンをリフォームする際は、まず最低限必要だと思える設備を決めておきます。
デザインや設備にこだわりすぎると、機能性が損なわれてしまい「作業台が狭い」「人が通りにくい」といったトラブルが生じる可能性があるからです。
また、キッチンの使い勝手が悪いと、料理や洗い物の効率が落ちたり、心的な負担を感じてしまったりすることで、調理のパフォーマンスが下がります。
キッチンを長期的に使うのであれば、デザイン性ではなく、使いやすさを重視しましょう。
ポイント②動線を考える
住宅内における、人が動く経路のことを「動線」といいます。
調理の際や料理を運ぶ際にも動線は存在するので、スムーズに動ける動線が確保できているかどうかで、快適性が決まるといっても過言ではありません。
たとえば、調理スペースから離れた場所に、パントリーやゴミ箱が設置されていると、移動に時間がかかってしまい、利便性は失われてしまいます。
キッチンの動線を確保するためには、以下の点を意識してみてください。
キッチンの動線を確保するために意識しておきたいポイント
- 調理中に、食品や調理道具をすぐに取り出せる
- 調理後に、調理器具をすぐに片付けられる
- 最短距離で移動できる経路が確保されている
ポイント③家族で話し合う
キッチンに求める機能や、快適性などは人によって異なります。
たとえば、身長が高い方を基準にしたキッチンにリフォームすると、体格が小さい方は使いづらくなってしまいます。
使いやすいキッチンを作るためにも、リフォームの際には独断で決めず、家族全員で話し合いましょう。
家族全員が使いやすいと思えるキッチンにすれば、長期的かつ快適に使えます。
ポイント④ショールームで実物を確認する
「キッチンリフォームを依頼したものの、予想していた色やサイズと違った」といった事態も起こりえます。
このようなギャップをなくすためにも、キッチンリフォームの前には、ホームページやパンフレットを見るだけでなく、ショールームの見学をおすすめします。
キッチンのサイズや材質を直接確認することで、ミスマッチを防げるので、希望する条件に合ったものを選んでみてください。
ポイント⑤施工実績が豊富な業者を選ぶ
キッチンのリフォーム工事に対応している会社の数は多く、業者ごとに施工の技術やスピードなどはそれぞれ異なります。
リフォームで失敗しないためにも、施工実績が豊富な業者に依頼したいところです。
優良な業者を選ぶためにも、以下で挙げるポイントを押さえておきましょう。
優良なリフォーム業者を選ぶために押さえたいポイント
- 施工技術
- 施工スピード
- 施工の実績
- 工事費用
- ユーザーからの評価・評判
業者のホームページやパンフレットを確認して、上記のポイントを確認します。
複数の会社の情報を収集して比較検討したうえで、ご自身が希望する条件に合った業者を選んでください。
キッチンリフォームにありがちな失敗例を把握したうえで快適なキッチンにリフォームしよう
いかがでしたでしょうか。
「キッチンリフォームをしたものの、かえって不便になった」という失敗ケースは多く、場合によってはリフォームをやり直すこともあります。
デザイン性を重視するあまり、家電の設置スペースがなくなってしまうことや、調理や洗い物がスムーズにできなくなることも起こりえます。
キッチンの使い心地や快適性を損ねないためにも、業者にリフォームを依頼する際は、機能性を重視しましょう。
ライフアドバンスジャパンでは、お客様のニーズに合わせたキッチンリフォームを行います。
「キッチンリフォームで失敗したくない」とお考えの方は、まずは一度お問い合わせください。
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