給湯器がガス臭い原因とは?交換を依頼する際の流れも紹介

給湯器

# 注意点

給湯器がガス臭い原因とは?交換を依頼する際の流れも紹介

給湯器の使用時にガス臭いと感じたら、安全には配慮したうえで、適切に対処しなければなりません。
一時的なものと捉えてそのまま放置すると、大きな事故につながりかねないので注意が必要です。

そこで今回は、給湯器がガス臭くなる原因や、交換を依頼する際の流れを紹介します。
給湯器の不具合を速やかに解決したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

給湯器がガス臭くなる3つの原因

給湯器がガス臭いと感じる場合、いくつかの原因が考えられます。
ガスのニオイが発生してから慌てないためにも、原因を知っておきたいところです。

そこでここからは、給湯器がガス臭くなる3つの原因を紹介します。

原因①ガス漏れ

給湯器の使用中、あるいは使用していない状態でもガスのニオイがするのであれば、ガス漏れが発生しているかもしれません。

ガス漏れの原因には、給湯器本体の経年劣化やガス管の破損のほか、本体とガス管の接続部分であるゴムパッキンのヒビ割れなどがあります。
そのまま放置してしまうと、引火による火災が発生するおそれがあり、非常に危険です。

ガス漏れの原因の特定や修理は、一般人には対応できないので、速やかにガス会社や専門業者に依頼しましょう。

また、新品の給湯器がガス臭い場合は、施工不良によってガス管の接続部分からガス漏れしている可能性があるので、工事を依頼した業者に連絡します。

原因②給湯器内の不完全燃焼

給湯器内の不完全燃焼が起こると、ガス臭い原因になります。

不完全燃焼は、必要な酸素が不足している状態の燃焼で、有毒な一酸化炭素などが発生します。
一酸化炭素中毒を引き起こすと、最悪の場合は死に至るケースもあるので、すぐに給湯器の使用を中止してください。

なお、不完全燃焼が起こる原因には、以下のようなものがあります。

給湯器内で不完全燃焼が起こる主な原因

  • 給湯器の経年劣化や故障
  • 給湯器内の水漏れやつまり
  • 給湯器の給気口前の障害物

不完全燃焼が起きているかどうかを確認する方法があるので、以下で説明します。

給湯器内の不完全燃焼の確認方法

給湯器内で不完全燃焼が起きているかどうかを見極めるには、以下の現象の有無を確かめます。

給湯器内の不完全燃焼によって起こる現象

  • 炎の色が赤あるいはオレンジになっている
  • ときどき炎が消える
  • 黒い煙が出ている

上記のような現象が見られるのであれば、給湯器の使用を中止し、ガス会社や専門業者に点検を依頼する必要があります。

原因③プロパンガスの残量不足

プロパンガスの残量不足も、給湯器がガス臭い原因の1つです。

もともと、プロパンガス自体は無臭ですが、ガス漏れに気づけるように着臭剤が用いられています。
プロパンガスの残量が減少すると、着臭剤の濃度が高くなるため、通常よりもガスのニオイを感じやすくなります。

ガスの残量不足の場合、契約中のガス会社に連絡し、ガスボンベを交換すれば解消することがほとんどです。
マンションやアパートなどの賃貸物件に住んでいる場合は、まずは管理会社に相談します。

【注意】プロパンガスのボンベには触らない

給湯器がガス臭い原因として、プロパンガスの残量不足が疑われる場合でも、ガスボンベに触るのは控えましょう。

ガスボンベの転倒や破損が発生すると、ガス漏れを起こすリスクが高まり、危険度が増してしまいます。
プロパンガスの残量が気になるのであれば、契約中のガス会社に点検を依頼してみてください。

給湯器がガス臭いときに交換を依頼する流れ

給湯器からガスのニオイがした際、適切に対処することで思わぬ事故を防げます。
ここからは、給湯器がガス臭い場合に交換を依頼するまでの流れを、順を追って紹介します。

手順①給湯器の使用を中止し元栓を閉める

給湯器の使用中にガス臭いと感じたら、使用をただちに止めて、ガスの元栓を閉めます。
ガスが漏れたままの状態が続くと、引火による火災や爆発が起こるリスクがあるためです。

ガス臭い原因を見つけようとして、給湯器を稼働させたまま調べる方もいらっしゃいますが、必ずガスの元栓を閉めてから確認してください。
引火のおそれがあるので、電気のスイッチに触れたり、タバコを吸ったりするのも控えましょう。

ガスの元栓は、都市ガスであればガスメーターの近くに、プロパンガスであればガスボンベの近くに設置されています。

手順②部屋を換気する

ガスの元栓を閉めたら、窓を開けて部屋を換気します。

漏れたガスを外に逃がすには、2か所以上の窓を同時に開けるのがポイントです。
ただし、少しでも早く換気したいからといって、換気扇や扇風機を使用してはなりません。
ガス漏れが起きていた場合、電気をつけたときに静電気が発生して、ガスに引火するおそれがあるためです。

屋外設置型給湯器を使用していて、外からガスのニオイがする場合は、窓を閉めて室内にガスが侵入するのを防ぎます。

ガスが充満すると、一酸化炭素による頭痛やめまい、吐き気などの中毒症状が現れる可能性があります。
万が一、中毒症状が現れたら、重症化してしまう前に病院を受診してください。

手順③ガス会社や専門業者に点検・修理・交換を依頼する

部屋の換気を行って安全を確保したうえで、ガス会社や専門業者に相談します。

給湯器がガス臭い場合、一般人が対応するのは難しいケースがほとんどです。
安全に使用するためにも、点検・修理・交換はプロに任せましょう。

ガス会社と専門業者のどちらに連絡するのかを迷うのであれば、まずはガス会社に点検を依頼し、ガス管に不具合がなければ専門業者に修理・交換を依頼します。
ガス管からガス漏れしている場合は、事故に発展する可能性があり、ガス会社以外では対応できないこともあるためです。

なお、給湯器の交換を依頼する場合、より手厚い保証を受けたい方はガス会社で、割引キャンペーンなどを重視する方は、複数の専門業者で見積もりを比較してみてください。

>>> 関連記事:給湯器交換にかかる費用の相場は?業者の選び方も紹介

給湯器がガス以外で臭くなるケース

給湯器から発生する異臭は、ガス以外にもあります。
ここからは、給湯器がガス以外で臭くなる3つのケースを紹介します。

ケース①生臭いニオイがする場合

給湯器内に溜まった水が長期間放置され、汚れや水垢が付着して腐ると、生臭いニオイが発生します。
特に夏場は、水温と湿度が上昇し、さらにニオイが強くなる可能性があるため要注意です。

給湯器のタンク内に溜まった水を排水し、タンク内を洗浄すればニオイを改善できます。
ただし、内部の洗浄には専門知識が求められるので、専門業者に依頼する必要があります。

また、放置された期間が長いと、内部の部品が腐食しているおそれがあり、その場合は給湯器自体を交換しなければなりません。

ケース②酸っぱいニオイがする場合

給湯器から酸っぱいニオイがするのであれば、内部の部品が腐食しているかもしれません。

金属が水や空気と化学反応を起こすと、腐食が発生します。
腐食が進行すると、金属イオンが水に溶け出して酸性化し、酸っぱいニオイに変化します。

部品の腐食をそのままにしておくと、ガス漏れの原因になるので、速やかにガス会社や専門業者に連絡してください。

ケース③にんにくのようなニオイがする場合

給湯器からにんにくのようなニオイがするときは、ガス漏れが発生している可能性があります。
ガス漏れは、引火による火災や爆発のおそれがあるので、速やかに対処しなければなりません。

都市ガスやプロパンガス自体は無臭ですが、着臭剤によってニオイがつけられており、このニオイがにんにくに例えられることがあります。
給湯器の使用を中止し、ガスの元栓を閉めたあとに換気を行い、ガス会社や専門業者に相談しましょう。

また、ガス漏れ探知器を設置すると、ガス漏れの早期発見につながるので安心です。

そのほかの給湯器の不具合

ここからは、ニオイ以外の不具合を挙げてみます。
給湯器の修理や交換の判断に迷った際は、参考にしてみてください。

エラーコードが頻発する

エラーコードが頻発するのであれば、給湯器の寿命が近づいているかもしれません。

一時的な給湯器のエラーは、エラーコードを解除すればそのまま使用できます。
何度もエラーが発生する場合は、給湯器が経年劣化しており、修理しても不具合が生じたり、突然故障したりするリスクがあります。

給湯器の寿命の目安は10年程度なので、設置してから10年以上経っていれば、交換を検討してみてください。

>>> 関連記事:給湯器交換の平均寿命と故障を防ぐためのポイント

お湯が出ない

お湯が出ない、または温度が安定しないという不具合も、給湯器を交換するタイミングです。

給湯器の内部が故障すると、お湯が出なくなったり、温度が上がりづらくなったりします。
あるいは、給湯器本体が経年劣化している場合も、温度が安定しないことがあります。

ガス会社や専門業者に連絡し、部品の修理や本体の交換を依頼しましょう。

>>> 関連記事:給湯器で起こりうる故障とは?予防策もあわせて解説

給湯器がガス臭い原因にはガス漏れや不完全燃焼などがあり適切な対処が必要

いかがでしたでしょうか?

給湯器がガス臭い原因として、ガス漏れや不完全燃焼、ガスの残量不足が挙げられます。
特に、ガス漏れや不完全燃焼は、引火による火災や一酸化炭素中毒が起こるリスクがあるので、速やかに対処しなければなりません。

給湯器を使用していてガス臭いと感じたら、使用を中止し、ガスの元栓を閉めます。
2か所以上の窓を同時に開けて、室内の換気を行ったうえで、ガス会社や専門業者に連絡しましょう。

ライフアドバンスジャパンでは、水回りをはじめとするさまざまな工事に対応しています。
給湯器交換も行えますので、横浜・川崎エリアにお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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