【セルフケア】給湯器の掃除方法や長く使うためのポイント

給湯器

# 豆知識

【セルフケア】給湯器の掃除方法や長く使うためのポイント

お風呂やキッチンなどで、お湯が使えるのは給湯器のおかげです。
そんな給湯器の耐用年数は10年程度とされているため、長く使用するためにも日ごろから手入れを行うことが大切です。

そこで本記事では、給湯器を自分で掃除する方法や長く使うためのポイントを紹介します。
給湯器のセルフケアによって、故障やトラブルを防ぎたいとお考えの方はぜひ最後までご覧ください。

給湯器の掃除の有無を確認するポイント

普段使用している給湯器に、掃除の必要があるかを確認するには、チェックしておきたい箇所があります。

ポイント①機器の給気口・排気口

給湯器の給気口や排気口に、ほこりや小さなごみが溜まっていると、不完全燃焼を起こす可能性があります。
不完全燃焼は、人体にとってとても有害な一酸化炭素を排出する現象なので、大きなトラブルにつながるかもしれません。

また、排気口にススがついていると、機器内部で不具合が起きていることが考えられます。

ポイント②機器の周辺

給湯器の排気口の近くに、燃えやすい洗濯物や紙、灯油などを置いていませんか?
もし、そうであれば火災を引き起こす原因になるので、早急に改善しましょう。

給湯器本体や配管などから水漏れが起こっていないかも確認してください。
水漏れは、周囲の電気系統に影響をおよぼし、電源が落ちてしまう危険性があります。

>>> 関連記事:給湯器を自分でメンテンナンスして長く安全に使う方法を紹介

給湯器と周辺機器の掃除方法

ここでは、以下5つの掃除方法を紹介します。

主な掃除箇所

  • 給湯器本体
  • 水抜き栓
  • 浴槽の循環金具
  • 追い炊き配管
  • リモコン

給湯器周辺の掃除を始める前に、ゴム手袋やタオルは最低限準備しておきましょう。
あわせて水道用ホースも準備できると、よりスムーズに掃除できます。

給湯器本体

給湯器本体の掃除は、あらかじめ水で濡らしておいた布で外側のカバーを拭き取ることから始めましょう。

カバーの汚れがひどい場合は、台所用の中性洗剤を使うと汚れが落ちやすく効果的です。このとき、台所用の中性洗剤以外のものや歯磨き粉などは、カバー表面の光沢や文字が消えてしまう可能性があるので、使用を控えてください。

カバーの拭き取りの際は、不完全燃焼を防ぐために、給気口に溜まっているほこりやごみも、同時に掃除しましょう。

水抜き栓

給湯器の水抜き栓には、フィルターがついています。
そのフィルターにほこりやごみが詰まると、お湯の出が悪くなったり、お湯にならなかったりすることがあります。

水抜き栓の掃除をする際は、まず給湯の元栓を閉めて給湯栓を開いて、水抜き栓を配管とつなげているバンドから外しましょう。
水抜き栓を外すと、給水接続口から水が出てくるので、あらかじめ容器を置いておくと水浸しを防げます。

水抜き栓は、フィルター部分を水洗いしたあと、元のとおりにつけ直しましょう。
しっかり取り付けたあとは、給湯栓を閉めて、給湯元栓を開ければ水抜き栓の掃除は完了です。

浴槽の循環金具

浴槽の内側についている循環金具も、定期的に掃除する必要があります。
循環金具にごみが詰まってしまうと、追い焚き不良につながります。

循環金具の表面が汚れている場合は、濡らした布で拭いたあとごみを取り除きましょう。
フィルターは、金具を左に回して手前に引けば取り外せるので、歯ブラシなどを使って掃除します。

金具の取り外し方がわからないのであれば、説明書を必ず確認してから行ってください。

追い炊き配管

追い炊き配管は「自然循環タイプ」「強制循環タイプ」の2つのタイプに分かれています。
それぞれ掃除方法が異なるので、自宅の浴槽がどちらのタイプなのかを確認してから掃除しましょう。

追い炊き配管の掃除方法

自然循環タイプ  強制循環タイプ 
  1. タオルを使って下の穴を塞ぐ 
  2. 上の穴に風呂釜用洗剤あるいは酸素系漂白剤を入れる 
  3. 上の穴に50℃前後のお湯を溢れない程度に入れて、1時間ほど放置する 
  4. 下の穴を塞いでいたタオルを取って、上と下の穴を洗い流す 
  1. 穴の5~10cm程度まで水を溜める 
  2. 風呂釜用洗剤あるいは酸素系漂白剤を全体に回し入れる 
  3. お湯の温度を40~50℃に設定して、追い炊きして、2~3時間放置する 
  4. お湯を抜いて、再度同じように追い炊きをする 
  5. お湯を抜いて、パイプの中までしっかりと洗い流す 

風呂釜用洗剤は、その商品に記載されている規定量、酸素系漂白剤は50グラム程度が目安です。

リモコン

リモコンの掃除は、濡らした布で汚れている部分を拭き取りましょう。
そのあとは、乾いた布で水気を取って終了です。

リモコンによっては、防水加工がされていないケースが使われているものもあるので、直接水をかけると故障する可能性があります。
リモコンを掃除する際は、直接水をかけるのではなく、タオルを使って掃除しましょう。

>>> 関連記事:給湯器のリモコンが故障した際の確認項目と解決方法

給湯器を長く使うための方法

最後に、給湯器をできるだけ長く使うための方法を紹介します。

ポイント①長時間使わないときは水抜きを行う

旅行や出張などで、給湯器を長時間使わないことがわかっている場合は、水抜きを行いましょう。

給湯器を長時間使わないと、給湯・給水が行われず、凍結するおそれがあります。
そのため、給水栓をしっかりと閉めたうえで、水抜き栓を開けると給水管内に残っている水を出し切ることができます。
排出する水はバケツなどで受けておき、すべての水を出し切ったら、水抜き栓を閉めて完了です。

ポイント②凍結を対策しておく

給湯器につながっている配管が凍結すると、破裂する可能性があります。
配管は、給湯器内部と外部に備えられていますが、内部の配管が凍結して破裂すると、高額な修理費用が必要になるので、あらかじめ対策しておきましょう。

また、給湯器そのものには、凍結防止機能が備わっているので、寒い時期でも電源を抜いてはいけません。
ただし、この凍結防止機能は配管部分への効果がないので、少量の水を流しっぱなしにしておくことが有効です。

ポイント③専門業者にメンテナンスを依頼する

給湯器を長持ちさせるには、専門業者によるメンテナンスの依頼が効果的です。
普段から気を付けて使用していても、故障や不具合は見抜けないものです。
有料にはなりますが、定期的な点検を受けていれば、給湯器内部まで状態を確認してもらいましょう。

また、家庭用給湯器の場合は、製造から10年が経過している製品には「法定点検」を受けることが法律で定められています。
自宅の給湯器が、設置してから年数が経っていれば、定期的な点検のほかに、法定点検を受ける可能性があることも押さえておきましょう。

給湯器の掃除方法は場所ごとに分けて適切に行おう

いかがでしたでしょうか?

給湯器の主な掃除箇所は、給湯器本体、水抜き栓、浴槽の循環金具、追い炊き配管、
リモコンなどが挙げられます。
セルフケアには、機械の準備などは必要ないので、適切に掃除を行いましょう。

給湯器を長く使用するには、水抜きや凍結対策などが有効です。
また、専門業者の定期的な点検も効果的なので、ぜひ利用してみてください。

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もちろん給湯器の点検や交換なども対応可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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