給湯器から聞こえるブオーンという異音の原因と対象法を解説

給湯器

# 注意点

給湯器から聞こえるブオーンという異音の原因と対象法を解説

給湯器から「ブオーン」という異音が聞こえてきて気になっているものの、原因がわからずにお困りではありませんか?
給湯器の異音を放っておくと、ある日突然使えなくなってしまう可能性があるため、早めに専門家へ相談して原因を突き止めることが大切です。

そこで本記事では、給湯器から出る異音の原因や、対処方法などを紹介します。
給湯器の異音にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

給湯器の「ブオーン」という異音の原因

給湯器から聞こえる「ブオーン」という異音の理由として考えられる、3つの原因を紹介します。

原因①ファンモーターの経年劣化・故障

給湯器から異音が出る1つ目の原因は、ファンモーターの劣化・故障です。

ファンモーターとは、扇風機のような形状の送風機のことで、排ガスを外に出し、同時に燃焼に必要な酸素を取り込む役割を担っています。
給湯器を使い始めてすぐに動き出し、使い終わって電源を切ってからもしばらく動きつづけます。

そのため、異音が給湯器を使い始めてから使用後まで続くという場合は、ファンモーターの劣化・故障が原因である可能性が高いでしょう。

原因②循環ポンプの経年劣化・故障

給湯器の異音の原因として、循環ポンプの劣化・故障も考えられます。

給湯器には、お風呂を沸かす際に浴槽のお湯と給湯器のお湯を循環させるためのポンプが備わっています。
もしお風呂を沸かすときに異音が出るという場合は、循環ポンプの劣化・故障が原因であると考えられるでしょう。

原因③強風や給湯器の自動運転など一時的なもの

給湯器から異音が出る原因が、強風や給湯器の自動運転、凍結予防運転といった、一時的なものである可能性もあります。

メーカーによっては給湯器に定期自動運転や凍結予防運転の機能が備わっており、自動でメンテナンスが行われると聞きなれない音が出る場合があります。
そのため、強風の日に異音が出たら1日様子をみたり、月に1回だけ異音が出る場合は自動運転が行われていないかどうかをチェックしたりしてみましょう。

給湯器から「ブオーン」という異音が出たら確認するポイント

ここからは、給湯器から「ブオーン」という異音が出たら確認することを紹介します。

ポイント①給湯器のリモコンにエラーコードが表示されていないかどうか

まずは、給湯器のリモコンにエラーコードが表示されていないかどうかを確認してみましょう。
メーカーや機種によるため一概にはいえませんが、給湯器には異常を感知すると自らエラーコードを表示する機能が備わっている場合があります。
そのため、浴室やキッチン、給湯器本体に設置されているリモコンを確認することが解決への一番の近道です。

なお、エラーコードの内容は、取扱説明書やメーカーのホームページに記載されています。

ポイント②給湯器の排気口・排気管が塞がれていないかどうか

エラーコードが確認できない場合は、給湯器の排気口や排気管にゴミやホコリ、ネズミなどが入り込んで、入り口を塞いでいないかどうかを確認しましょう。
なぜなら、ガスが正常に排出されていないと、給湯器のファンモーターの動作音が大きくなることがあるためです。

また、給湯器本体が水漏れしていると、給湯器内の部品が排気口を塞いでしまう可能性もあります。
自分で確かめることが難しい場合は、給湯器のメーカーや専門業者、ガス会社へ相談しましょう。

ポイント③ガスの臭いがしないかどうか

給湯器から異音が聞こえる場合は、ガス漏れや不完全燃焼を起こしている可能性もあるため、蛇口とガス栓を閉めた状態で、ガスの臭いがしないかどうかを確認してみましょう。
もしガスの臭いがする場合は、一酸化炭素中毒や火災の原因になるため、すぐに使用を中止して給湯器のメーカーや専門業者、ガス会社へ連絡することをおすすめします。

ポイント④冬に浴槽を空にしていないかどうか

冬場にのみ異音が出る場合は、浴槽が空になっていないかどうかを確認してみましょう。
もし浴槽が空の状態のときに異音が出るのであれば、給湯器の凍結予防運転が作動している音である可能性があります。
これは給湯器が自動でメンテナンスを行っている際に出る音であるため、そこまで心配する必要はありません。

浴槽が空の状態になっているときに給湯器が自動運転する理由は、お風呂のお湯を循環させることができない状態では、ポンプに残っている水が凍りやすい状態になるためです。
万が一、給湯器の内部が氷ると故障の原因となるので、それを防ごうと給湯器が自動運転を始めるという仕組みです。

音がどうしても気になる場合は、浴槽に水を溜めてみると軽減される可能性があります。

給湯器に異常があるときに出る音

給湯器から出る異音の種類によっては、異常があるかどうかを判断できる場合があります。
そこで、ここでは給湯器に異常があるときに出る音の種類と、その原因を紹介します。

キーン・カーン

蛇口を閉めたときに「キーン」「カーン」という金属音が聞こえる場合は、ウォーターハンマー現象が起こっていることが考えられます。

ウォーターハンマー現象とは、水の流れや量が急に変わることにより、配管内の圧力が変化して水撃が起こる現象のことです。
ウォーターハンマー現象による異音は、水が勢いよく水道管を内側から叩きつける際に発生します。
たとえば、蛇口からしばらく出しっ放しにしていた水を急に止めたときや、食洗器が自動で蛇口を閉めるときなどに聞こえることがあります。

水撃によって配管がダメージを受けると、給湯器の故障や水漏れの原因となるため、なるべく早めにメーカーや専門業者へ相談しましょう。

ボンッ

お湯を出す際に給湯器から「ボンッ」という小さな爆発音が聞こえる場合は、不完全燃焼やガス漏れを起こしている危険性があります。
放っておくと給湯器が爆発したり、一酸化炭素中毒や火災を引き起こしたりする可能性があるため、使用を中止し、すぐにメーカーや専門業者、ガス会社へ連絡しましょう。

ピー

給湯器を使用している際に笛のような「ピー」という音が出る場合は、ファンモーターの劣化や故障、燃焼器の空気過剰が考えられます。

放っておくと給湯器が突然動かなくなってしまう可能性があるため、メーカーや専門業者、ガス会社へ修理を依頼することをおすすめします。

ゴー

給湯器の排水口から「ゴー」という音が出る場合は、排気口に異物が入り込んでいる可能性があります。
異物はゴミやほこりだけではなく、ネズミや昆虫、鳥なども含まれます。
排気口が塞がると、給湯器から発生する排ガスが排出されず、劣化や故障、不完全燃焼を引き起こす原因になるため、早めにメーカーや専門業者へ連絡を入れましょう。

カタカタ・ガタガタ

給湯器から「カタカタ」「ガタガタ」という音が出る場合は、さまざまな原因が考えられます。
具体的には、ファンモーターの劣化・故障や異物混入、給湯器内部の部品の劣化などが挙げられます。
個人で原因を特定することは難しいため、メーカーや専門業者、ガス会社へ点検を依頼しましょう。

ポコンポコン

お風呂を追い炊きする際に「ポコンポコン」という音が出る場合は、循環ポンプが詰まっていたり、配管が傾いていたりして、お湯の循環ができていない可能性があります。
配管掃除を行っても異音が出る場合は、個人で対処することが難しいため、メーカーや専門業者へ相談しましょう。

シュー

給湯器だけではなく、水回りの設備からも「シュー」という音が出る場合は、給水・給湯管から水漏れが起こっている可能性があります。
放っておくと建物の劣化を引き起こしたり、下の階の住人の部屋まで影響をおよぼしたりする危険性があります。
まずは水道の元栓を閉めて、すぐにメーカーや専門業者へ連絡しましょう。

給湯器の正常な音

給湯器は精密機械であるため、使用前後や使用中に多少の作動音が出ます。
ここからは、給湯器の正常な音を紹介します。

ボッ

お湯を出した際に給湯器から出る「ボッ」という音は、給湯器が着火するときの音であるため、問題ありません。
ただし、爆発音のように大きな音が出る場合や、連続して何度も音が出る場合は給湯器の劣化・故障が考えられるため注意しましょう。

クックックー

給湯栓を開け閉めしたあとに出る「クックックー」という音は、正常な音です。
また、給湯器の点火が終わったあとにこの音が出る場合も、温度を一定に保つためにモーターが作動しているときの音であるため、心配ありません。

ピヨピヨ・ピロピロ

給湯器が作動している状態で耳をすませると「ピヨピヨ」「ピロピロ」という音が聞こえます。
これは給湯器が正常に動いている際に出る音であるため、心配する必要はありません。

ジュー

給湯器から出る「ジュー」という音は、給湯器の内部の水分が、遮熱板に触れて蒸発するときに出る音なので、特に問題ありません。
熱いフライパンに水をかけると「ジュー」という音とともに蒸発する現象と同じものです。

給湯器から異音が出る場合の対処方法

給湯器が故障すると日常生活が不便になるだけではなく、一酸化炭素中毒や火災を引き起こす原因にもなるため、早めに対処することが重要です。

また、異音がしてもお湯は問題なく出るという場合でも、給湯器の部品が劣化している可能性があります。
放っておくと突然使えなくなってしまう可能性が高いため、できるだけ早めに修理・交換を依頼しましょう。
そこで、ここからは給湯器から異音が出る場合の具体的な対処方法を紹介します。

一戸建ての場合

一戸建てに住んでいらっしゃる場合は、給湯器のトラブルに対して下記の3つの対処方法があります。

給湯器から異音が出る場合の対処方法

  • 給湯器のメーカーへ連絡する
  • 給湯器の専門販売・工事業者へ連絡する
  • ガス会社へ連絡する
  • リフォーム会社へ連絡する

基本的には、給湯器のメーカーや販売業者、取りつけ工事をしてもらった業者へ問い合わせましょう。

メーカーの保証期間中や、取りつけ工事から間もない頃に異音が出た場合は、無償で点検・修理してもらえる可能性があります。
初期不良や施工不良である可能性もあるため、早めにカスタマーサービスへ連絡してみることをおすすめします。

また、メーカーの保証期間を過ぎている場合や、工事業者のアフターフォローを受けられなかった場合は、ガス会社やリフォーム会社へ相談してみましょう。
現地調査や修理、交換にかかる見積もりをもらうことができます。

なお、現地調査に来てもらった担当者には、給湯器から異音が出るようになった時期や音の種類、音が出るタイミングなどもあわせて伝えると、原因を特定しやすくなります。
この記事を参考に、考えられる原因と音の種類をあらかじめ確認しておきましょう。

アパート・マンションなど賃貸物件の場合

基本的に賃貸物件の場合は、給湯器の点検や交換にかかる費用は管理者が負担することになっているため、給湯器のトラブルにまつわる業者は管理者が手配します。
そのため、給湯器から異音が出て困っているときは、まず大家さんや管理会社へ連絡を入れてみましょう。

ただし、入居者の責任で故障させてしまった場合や、管理者に連絡せずに業者へ修理・交換を依頼した場合の費用は、自己負担になる可能性があるため注意が必要です。

給湯器から聞こえる異音は放っておかずに早めに専門家へ相談しよう

いかがでしたでしょうか。

給湯器から異音が出る原因は、給湯器の劣化や故障である可能性があります。
放っておくと突然動かなくなったり、一酸化炭素中毒や火災の原因になったりする場合があるため、早めにメーカーや専門業者、管理者へ連絡して、修理・交換を行いましょう。

ライフアドバンスジャパンでは、横浜・川崎エリアにおける給湯器の調査・交換を承っております。
お見積もりや現地調査、保証期間中のアフターフォローは無料で対応致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。


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