給湯器を交換で浴室乾燥機も新しくなる？交換時によくある間違いとは

「給湯器の交換」と一口に言っても、給湯器とは具体的に何を指すのでしょうか。「給湯器を交換すれば浴室乾燥機も新しくなる」など、さまざまな思い込みや勘違いが生じやすいので、一度整理してみましょう。

給温器の寿命は使い方によっては短くなる場合がある

給湯器の寿命は一般的に10年ほどと言われています。この場合の寿命とは、修理などのメンテナンスが必要になる時期をあらわしています。ただし、メーカーによっては、部品の製造が１０年ほどで終了しますので、その場合は修理ではなく交換になる可能性があります。

給湯器の寿命を判断する目安については、こちらの記事でも紹介しております。

給湯器の交換・取り付け費用には、浴室乾燥機の修理や交換費用を含めない会社が多い

給湯器が故障したから交換したい。そんなときに意識したいのが、交換・取り付けにかかる費用です。ほとんどの会社が、浴室乾燥機の修理や交換費用を含めていませんから注意しなければいけません。「給湯器を交換すれば浴室乾燥機も新しくしてもらえる」と思っている方は、一度整理してみましょう。

基本的に、給湯器の交換は本体価格＋設置費用になります。もちろん業者によりますが、ほとんどのところが前述した合計金額を提示しています。ですから、他者と比べて費用が安すぎる場合は、別途費用が発生する恐れがあるので事前に確認しておきましょう。予想外の出費にならないように注意してください。

そのためにも、見積もりを取るのはとても大切です。他社と比較することで「安すぎる」「高すぎる」が判断できますし、先ほども述べたように不備の工事が行われているかどうかも確認できるでしょう。

マンションは換気室数によって浴室乾燥機の機種が異なるので注意する

また、マンションの場合は換気室の数によって浴室乾燥機の機種も異なってきます。戸建ての場合は1室換気型の浴室乾燥機で十分なので間違いやすいですが、マンションと戸建てでは異なるので、もし戸建てからマンションに引っ越した場合は、事前に確認しておきましょう。ちなみに、ほとんどのマンションは1つの浴室乾燥機でトイレ・洗面所・浴室の3つの換気が可能になっています（3室換気型）。築年数が古いマンションは2室換気型も多いので、浴室乾燥機の設置や交換を検討している方は気をつけてください。

そもそも賃貸マンションでは修理交換は勝手に行えないので、どうしても交換したい場合は管理会社に一度確認してみましょう。

給湯器交換と浴室乾燥機は別物と考える

これまで説明してきたとおり、給湯器を交換するときは浴室乾燥機とは別で考える必要があります。これから給湯器を交換しようと検討している方は、事前にしっかり確認して納得したうえで工事を行ってください。もちろん給湯器と浴室乾燥機を同時に工事することは可能です。その際は追加料金が発生することが多いというのをしっかり理解しておきましょう。

また、浴室乾燥機のほうが先に故障する場合もありますので、「給湯器が使えているから問題ない」ではなく、浴室乾燥機から異常があった場合はそのままにせずに、すぐ専門業者に相談するようにしてください。早めの行動が状態の悪化を防ぐことができます。