ガス給湯器の適切な使い方とは?押さえたいポイントを解説

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ガス給湯器の適切な使い方とは?押さえたいポイントを解説

台所やお風呂場へお湯を供給するガス給湯器は、わたしたちの暮らしに欠かせない存在です。
しかし、不適切な方法で使用したり、設置方法を誤ったりすると、重大なトラブルを招くおそれがあることをご存じでしょうか。

本記事では、ガス給湯器を設置することで起こりうる危険なトラブルとあわせて、機器の適切な使い方を解説します。
ガス給湯器を安全かつ長期的に使いたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

【タイプ別】ガス給湯器の特徴

ガス給湯器のタイプは「ガス給湯専用機」「ガスふろ給湯器」「ガス給湯暖房熱源機」の3つに分かれます。
安全かつ適切にガス給湯器を使えるように、ご自宅の機器がどのタイプに該当するのかを把握しておきましょう。

タイプ①ガス給湯専用機

機能がもっともシンプルで、蛇口からの給湯に特化したタイプが「ガス給湯専用機」です。
機器の本体価格が安価に設定されているため、導入コストを抑えられます。

キッチンや洗面所、お風呂場などへの給湯には対応していますが、自動お湯はり機能や、追い炊き機能は搭載されていません。
構造がシンプルなので、多くの業者が修理や交換に対応できます。

タイプ②ガスふろ給湯器

「ガスふろ給湯器」は、キッチンや洗面所、お風呂場への給湯だけでなく、自動お湯はり機能や追い炊き機能といった、バスタイムを快適にする便利な機能が備わっています。
ガス給湯器のなかでも普及数が多いので、ガス給湯専用機同様に、ほとんどの業者が修理や交換に対応できます。

タイプ③ガス給湯暖房熱源機

ガス給湯器のなかで、もっとも高機能かつ利便性に優れるタイプが「ガス給湯暖房熱源機」です。
上記のガスふろ給湯器の機能にくわえ、温水暖房機能が備わっているので、床暖房や浴室暖房乾燥機などを利用できます。

暮らしの快適性が向上しますが、機器の本体価格が高くつくことや、業者によっては修理を断られる可能性があるということは、覚えておきたいところです。

【解決策つき】ガス給湯器を設置することで起こりえる危険なトラブル

前項で紹介したように、ガス給湯器のタイプはさまざまですが、いずれも安全性に配慮された構造になっています。
しかし、使用方法や設置方法を誤ると、重大なトラブルを引き起こすおそれがあります。

ガス給湯器を設置することで起こりうる危険なトラブルは以下のとおりです。

トラブル①一酸化炭素中毒

ガス給湯器が不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素が発生します。
機器に適量の酸素が供給されている状態であれば、人体に影響のない二酸化炭素が発生するので心配はいりません。
しかし、経年にともない機器の性能が低下していたり、換気が十分にされていなかったりすると、室内に一酸化炭素が充満し、中毒症状が現れることがあります。

一酸化炭素の濃度が少なければ、軽度の頭痛や目まい程度の症状で済みますが、濃度が高くなると、嘔吐や失神などの症状が現れます。
最悪の場合、命を落とす事態に発展してしまうおそれもあるので、以下の方法を講じてください。

解決策

一酸化炭素中毒は、ガス給湯器の不完全燃焼や、換気の不徹底などが原因で生じるので、以下の方法で解決・対策しましょう。

ガス給湯器が引き起こす一酸化炭素中毒の解決・対策方法

  • 給気口を塞がない
  • 室内の換気を徹底する
  • 排気筒が腐食・脱落していないかどうかを確認する
  • 不完全燃焼防止装置が搭載されているガス給湯器に交換する
  • 屋外型のガス給湯器に交換する
  • ファンの目詰まりを掃除する
  • ガス漏れ警報機を取り付ける

トラブル②爆発事故や火災事故

経年劣化にともない、給湯器内部のパーツが破損したり、外れてしまったりすると、機器の外にガスが漏れだします。
この漏れだしたガスに、コンロやライターの火が引火すると、爆発事故や火災事故が起こる可能性があります。

解決策

ガス給湯器が引き起こす爆発事故や火災事故を未然に防ぐには、以下で挙げる方法を講じてください。

ガス給湯器が引き起こす爆発事故や火災事故の対策方法

  • 換気を徹底する
  • ガス漏れ警報機を取り付ける
  • フィルターや給気管、排気管をこまめに掃除する
  • 不完全燃焼防止装置が搭載されているガス給湯器に交換する

【ポイント別】ガス給湯器の安全な使い方

ガス給湯器を安全に使うためにも、以下であげるポイントを押さえておきましょう。

ポイント①ガス給湯器のまわりを囲わない

ガス給湯器を養生シートや波板で囲うと、十分に換気ができず、不完全燃焼を引き起こします。
機器が不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素の発生や火災事故につながるおそれがあります。
特に、屋内と一体化するようにガス給湯器を囲んでいる場合には、発生した一酸化炭素の逃げ道がなくなるので、必ず取り外してください。

ポイント②ガス給湯器のまわりに燃えやすいものを置かない

ガス給湯器や排気口の周りに燃えやすいものを置くことも避けなければなりません。
給湯器の使用中は、ガスに点火して水を温めるため、周辺に燃えやすいものがあると、火災につながる危険性があるからです。

たとえば、給湯器に立てかけていたマットレスや、排気口の近くに置いていた洗濯物などに引火し、火事につながることもあります。
また、十分に換気ができないことにより、不完全燃焼の原因にもなりえます。

ガス給湯器や排気口の周辺にはなにも置かず、風通しがよい状態を維持してください。

ポイント③定期的にメンテナンスを実施する

ガス給湯器は消耗品であり、経年にともない機器の性能や内部の部品は次第に劣化します。
メーカーや機器のタイプによって前後しますが、ガス給湯器の耐用年数の目安は10年前後です。
この年数を超えて使い続けると、機器内部のパーツが破損したり、不完全燃焼を起こしたりするリスクが高まります。

機器の寿命を延ばし、なおかつ重大な事故を未然に防ぐためにも、3~5年に一度を目安に、業者にメンテナンスを依頼しましょう。

また、ご自身でも、普段からガス給湯器に異常が発生していないかどうかもチェックしてください。
「異音や異臭がしないか」「排気筒が錆びていないか」などを確認して、違和感を覚えたら、すぐに業者に相談しましょう。

ポイント④技術や知識に優れる設置業者に依頼する

ガス給湯器の修理にあたり、大がかりな工事が必要とされたり、機器本体を交換したりする場合には、数万円から数十万円単位の費用が発生します。
そのため、「少しでもコストを抑えたい」「すぐに直したい」という考えから、最安値を掲げる業者への依頼を検討されている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、このような業者は提供するサービスの品質が低く、施工後に機器にトラブルが発生する可能性があります。
ガス給湯器が適切に設置されないと、お湯がうまく作れなくなるだけでなく、ガス漏れを起こすことも起こりえます。
重大な事態に発展するリスクを減らすためにも、複数の業者に問い合わせて、業者の技術や評判を確認してみてください。

複数の業者に効率よく問い合わせるには

ガス給湯器の設置や修理に対応している業者は数が多いので、1社ずつ問い合わせると、時間や工数がかかってしまいます。
複数の業者に効率よく問い合わせるのであれば、1回の問い合わせで複数の業者からの見積もりがとれる「相見積もりサービス」を利用しましょう。

ガス給湯器でお困りのトラブル内容や、お住まいのエリアなどをフォームに入力すれば、条件に合った業者から連絡がくるので、問い合わせの時間や工数を大幅に削減できます。

ガス給湯器の適切な使い方を押さえておけば安全かつ長期的に機器を使用できる

いかがでしたでしょうか。

ガス給湯器の種類は「ガス給湯専用機」「ガスふろ給湯器」「ガス給湯暖房熱源機」の3つに分かれます。
いずれのタイプも安全性に配慮された構造になっていますが、不適切な方法で使用したり、メンテナンスを怠ったりすると、一酸化炭素の発生や火災事故につながる懸念があります。

重大なトラブルを未然に防げるように、ガス給湯器を養生シートで囲ったり、機器のまわりにものを置いたりせず、3~5年に一度は業者にメンテナンスを依頼しましょう。

ライフアドバンスジャパンでは、ガス給湯器の修理工事や交換工事に対応しております。
ご家庭に合った最適な機器を導入したいとお考えの方は、ぜひご相談ください。


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