給湯器の故障が疑われるサインとは?交換にかかる費用も紹介

給湯器

# 注意点

給湯器の故障が疑われるサインとは?交換にかかる費用も紹介

給湯器から異音が聞こえる、あるいはお湯が出ない場合、それはもしかすると故障のサインかもしれません。
故障の原因によっては、給湯器本体の交換も視野に入れる必要があります。

この記事では、給湯器が故障した際に現れる異変や、交換になった際の費用感、そして「交換すべき? 修理対応にすべき? 」という疑問にもお答えします。
給湯器の調子が悪くてお困りの方は、本記事をお役立てください。

給湯器の寿命の目安

給湯器は、ガスを使うガス給湯器と、電力を利用した電気温水器の大きく2つに分けられ、それぞれ耐用年数も異なります。

ガス給湯器の寿命は、10年程度です。
一方で電気温水器は15年ほどと、ガス給湯器よりも長持ちする傾向にあります。

電気温水器はガス給湯器とは違い、お湯を作り出すプロセスに本体内部での燃焼をともなわないため、機器が傷みにくいのです。

ただし、給湯器の寿命は使用環境や頻度によって変動するので、あくまでも目安としてお考えください。

給湯器の故障が疑われるサイン

続いて、給湯器の故障が疑われる8つのサインを紹介します。
特に、耐用年数が近づいている、あるいは超過している給湯器にこれらのサインが認められた場合は、故障の可能性が高いといえます。

サイン①お湯が出ない(水は出る)

給湯器の不具合の筆頭といってもよいのが、お湯が出ないという状態です。

ただし、給湯器本体以外に問題があるケースも多々あります。
そのため、給湯器の故障を疑う前に、まずは以下に該当しないかどうかを確認しておきましょう。

お湯が出ないときに確認しておきたい事項

  • ガス栓が閉まっていないか
  • ガスが供給されているか
  • ガスメーターが遮断されていないか
  • 給湯器リモコンの電源が入っているか

以上の点に問題がなく、かつお湯が出ないときは給湯器の不具合が疑われます。
特に、リモコンの電源が入っているのに、燃焼ランプがついていない場合は給湯器が故障している可能性が高いので、業者に点検を依頼してください。

サイン②お湯も水も出ない

お湯も水も出ないときは、状況によって考えられる原因が異なります。

仮に、室内の特定の蛇口からのみ、お湯と水が出ないときは、水栓が閉まっているか、水栓バルブに不具合が生じている可能性もあります。
冬季にこの症状がみられる場合は、凍結によるものかもしれません。

また、居室内のすべての蛇口からお湯と水が出ないときは、水道の元栓が閉まっている、あるいは断水している場合もあります。

考えられる原因と懸念を払拭したうえで、なお状況が改善しないのであれば、給湯器の修理業者に見てもらいましょう。

サイン③お湯の温度が安定しない

室内の特定の蛇口における湯温が安定しないのであれば、水栓に不具合が生じているおそれがあるので、水道の修理業者に相談してみてください。

ただし、「ゆらぎ機能」を搭載したシャワーをご使用の場合、この機能により湯温の変動が起きていることも考えられます。
このシャワーには、リラックス効果を狙って、設定から数℃の範囲で湯温を上下させる機能が付いています。
そのため、湯温が安定しない原因が、ゆらぎ機能によるものかどうかを、まずは確認してみましょう。

上述したケース以外で、居室内のすべての蛇口で一様に湯温が安定しないときは、給湯器に何らかの不具合が生じていることが懸念されます。

サイン④異臭がする

給湯器から異臭がする場合は、急を要するケースもあります。

下記に該当するのであれば、使用をただちに中止して給湯器の電源を切り、業者へ修理を依頼してください。

給湯器からの異臭で早急な対処が求められるケース

  • 給湯器から刺激臭がする
  • 給湯器からのニオイで目に違和感がある
  • 給湯器からニオイとともに黒煙が出ている

これらの症状が出ているにもかかわらず放置し、給湯器の使用を続ければ、一酸化炭素中毒により、命に関わることもあるため、非常に危険です。

ただし、給湯器を設置して間もない時期は、組み立てに使用した機械油の影響で異臭がする場合も多く、このケースに該当するのであれば心配無用です。
また、プロパンガスを使用しており、ガスの残量が少なくなってきた際にも異臭が発生しますが、こちらも異常はありません。
この場合は、ガスボンベを交換しましょう。

サイン⑤異音がする

給湯器から異音が聞こえる場合は、音の種類によって原因も異なるので、下記の表を参考に、原因を推定してみてください。

給湯器から聞こえる異音と原因の一覧

異音の種類 考えられる原因
笛のような高音 給湯器内部のファンモーターという部品の故障が考えられる
ブーンという低音(電源を切ったあと) ファンの回転音であり異常ではない
ウーンという低音(追い炊き後) ポンプの回転音であり異常ではない
壁伝いの振動 給湯器の動作音であり異常の可能性は低い
キーンという高音(配管から) ウォーターハンマー現象が考えられる
ジュージューという蒸発音 追い炊き専用風呂釜で起こりうる現象であり、異常ではない
ピヨピヨというかすかな音 動作音の一部であり、異常ではない
ボンという小さな爆発音 点火後頻繁に聞こえ、ガス臭がする場合は不完全燃焼やガス漏れの可能性が高い

異音の種類を確認のうえ、給湯器の故障が疑われる際は、すみやかに専門業者に修理を依頼しましょう。

サイン⑥追い炊きできない

追い炊き機能つきの給湯器を使っているにもかかわらず、追い炊きできない場合、まずは浴槽についている循環金具のフィルターが詰まっていないかを確認してみましょう。
このフィルターは、配管のなかへゴミやホコリが侵入するのを防ぐ役割を持ちます。
この部分が詰まっていると、水がうまく循環せず、追い炊きが正常に行われなくなってしまうおそれがあります。

循環金具に問題がなければ、給湯器の故障が疑われるので、業者へ点検修理を依頼してください。

サイン⑦水漏れしている

給湯器本体から水漏れが発生している場合は、故障の可能性が濃厚です。

例外的に問題のないケースとしては、水抜き栓からの排水が挙げられます。
水抜き栓とは、給湯器内部の圧力を調整するために設けられた栓のことで、ここからの短時間の排水ならば問題ありません。

一方、長時間水抜き栓からの排水が止まらない場合は、内部の故障もしくは配管との接続部分に問題が生じていると考えられるため、業者へ相談してみましょう。
水漏れしている状態で給湯器を使いつづけると、より状況を悪化させるだけでなく、不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクも増大するので、使用は控えてください。

サイン⑧エラーコードが表示される

給湯器のリモコンのパネルに表示されるエラーコードは、不具合の詳細や本体の状態を知らせてくれます。
エラーコードはメーカーごとに異なるので、表示された数字を控え、メーカーのWebサイトで確認するか、電話で問い合わせてみましょう。

なお「888」というコードは、故障ではなく点検時期に差し掛かったことを知らせるものです。
いずれにせよ、業者へ給湯器の定期点検を任せるのが賢明です。

給湯器の修理・交換にかかる費用の相場

給湯器の交換にかかる費用は下記のとおり、種類によって大きなひらきがあります。

【給湯器の種類別】修理・交換にかかる費用の相場

  • ガス給湯器:5.5万~23万円程度
  • 電気温水器:14万~42万円程度
  • エコキュート:15万~48万円程度

エコキュートには、複雑な機構を持つヒートポンプが内蔵されているので、上述した3種のなかで、もっとも高額です。

なお、交換にかかる費用は、給湯器の種類によってだけではなく、依頼する業者によっても異なるので、必ず複数社に相見積もりをとったうえで、比較検討してください。

給湯器の修理と交換はどちらがおすすめ?

給湯器に不具合が発生した場合、「修理でよいのか」それとも「交換してしまったほうがお得なのか」悩みどころですよね。
修理と交換のどちらがよいのかは、状況・条件によって異なるので、一概には言えません。

ここからは、給湯器を修理したほうがよい場合、交換したほうがよい場合、それぞれのケースを解説するので、状況と照らし合わせて適切にご判断ください。

修理したほうがよい場合

給湯器の不具合が発生したとき、修理対応のほうが好ましいケースは下記のとおりです。

給湯器の修理対応を選択したほうがよいケース

  • 使用期間が5年以内
  • 保証期間内での故障
  • 見積もり金額が比較的安い

給湯器が新しい、または保証期間内であるなら、多くの場合において修理対応を選択したほうが費用を抑えられます。

交換したほうがよい場合

以下に該当するなら、交換を視野に入れましょう。

給湯器の交換対応を選択したほうがよいケース

  • 使用期間が7年以上
  • 保証期間を過ぎてしまっている
  • 修理費用が新しく給湯器を購入する費用と大差ない

長く使ってきた給湯器が故障した場合、修理しても、またすぐに故障してしまうことも考えられます。
そうなると、修理費用がかさむので、思い切って交換してしまうほうが結果的に安く済みます。

給湯器の故障を防ぐための対策

最後に、給湯器の故障を防ぐための対策法を紹介します。
給湯器を少しでも長持ちさせられるよう、ぜひご参考ください。

対策①こまめに掃除する

給湯器本体や、浴室配管、循環口をこまめに清掃すれば、給湯器を長持ちさせられます。

本体の外面の汚れは水拭きで取り、給気・排気口にゴミやホコリが詰まっていればブラシで適宜取り除いてください。

なお、給湯器の内部は精密にできており、不用意に触ると部品を破損させたり、配電盤を傷つけたりするおそれもあります。
そのため、本体内部の定期的なメンテナンスは、専門業者へ任せるのが賢明です。

また、浴槽と給湯器は配管でつながっており、この配管が詰まると給湯器本体からの水漏れにもつながります。
定期的に、市販の風呂釜洗浄剤を使って配管を清掃しましょう。

対策②入浴剤の成分を確認する

追い炊き機能が付いている浴槽の場合、入浴剤の成分によっては配管を傷め、給湯器の寿命を縮めてしまう懸念もあります。
そのため、入浴剤の使用前に一度、成分をチェックしてみましょう。

下記成分が含まれている入浴剤の使用は、控えてください。

給湯器・配管の寿命を縮める入浴剤

  • 塩化ナトリウム(塩分)
  • 硫黄
  • 炭酸カルシウム
  • 酸化チタニウム

これらの成分は、配管を腐食させたり、配管内に蓄積して水の流れを妨げたりします。
浴槽と給湯器は配管でつながっているため、このような成分を含む入浴剤は、給湯器内部にもダメージを与えかねません。

万が一使用してしまった場合は、浴槽内のお湯を抜き、真水をはりなおして、追い炊きするか、風呂釜洗浄剤で洗浄します。

対策③給湯器の周りに物を置かない

給湯器の周囲には物を置かないでください。
周りに物があると、吸気や排気、排熱が妨げられます。

こうなると、給湯器の本来の出力が得られないため、それを補おうとして機器に負担がかかってしまいます。
また、それだけではなく、機器内部における不完全燃焼の発生や、火災の原因にならないとも限りません。

給湯器周辺のスペースを確保し、通気をよくしておきましょう。

給湯器が故障した場合は交換したほうがよいケースもあります

いかがでしたでしょうか。

本記事では、給湯器の故障の兆候や、交換したほうがよいケースを解説しました。
給湯器からお湯が出ないときや、異音が鳴っているときは、故障が疑われます。

給湯器が故障した際は、修理と交換の2つの選択肢があり、使用年数が7年を超えている場合は、本体の交換をおすすめします。
なお給湯器は、日ごろから適切に手入れすれば、長持ちさせることも可能です。

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