賃貸物件の給湯器を交換する際の確認項目と流れ
お湯を使用するときに必要な給湯器が、突然壊れたら、どうすればよいのかわからず悩んでしまいますよね。
賃貸物件に住んでいる場合、給湯器を交換する際の対応が一戸建てとは異なるので、注意が必要です。
そこで本記事では、賃貸物件の給湯器が壊れたときに確認したいポイントや、交換する際の流れを紹介します。
賃貸の給湯器が突然故障して困っている方や、どこに連絡すればよいのかを悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
給湯器の故障が疑われる際に確認したいポイント
賃貸の給湯器が突然作動しなくなったら、壊れているのか一時的なエラーなのかがわからず、不安ですよね。
ここでは、給湯器に不具合が起きたときに確認したいポイントを解説します。
ポイント①電源プラグが抜けていないか
給湯器の電源プラグは、屋外に設置されているコンセントに挿されているので、電源プラグが抜けていても気づきにくいです。
電源プラグが抜けている場合は、プラグの挿し直しで、給湯器が正常に使用できます。
プラグが抜ける原因の例として、電源プラグがしっかりと挿さっていないことが挙げられます。
ほとんどの電気プラグは、抜けにくいようにねじって挿し込むタイプなので、ねじらずに挿し込んだ場合は簡単に抜けてしまいます。
正しい方法でプラグを挿し込みましょう。
ただし、ガスが漏れていると思われるケースや、雨が降っていたり手が濡れていたりするときは、引火や感電のおそれがあるのでプラグの抜き挿しは行わないでください。
水に濡れない安全な状態になってからプラグの抜き挿しを行うか、ガスが漏れている場合はプラグには触らずにすぐにその場から離れて、専門業者に連絡しましょう。
ポイント②ガスの元栓が開いているか
ガス給湯器は、ガスを燃焼させてお湯を沸かすので、ガスの元栓が閉まっているとお湯を沸かせません。
賃貸物件に入居して、最初にお湯を使用する際にお湯が出ないときは、元栓が閉まっていないかを確認してみましょう。
また、地震の発生や多量のガス漏れなどの非常時には、ガスメーターの安全装置が作動して、ガスの供給が一時的に止まります。
安全装置が作動したら、ガス漏れなどの異常がないか確認したあと、ガスメーターについている復帰ボタンを押すと、ガスが使用できるようになります。
ポイント③配管が凍結していないか
配管が凍結すると、水やお湯が出なくなり、凍った水が膨張して水道管が破裂することがあります。
お湯だけが出ないときは給湯器の故障が考えられますが、冬場の寒い日に水とお湯の両方が出ないときは、配管が凍結している可能性が高いです。
ガス給湯器は、ガスの点火によって金属のパイプを加熱して、水がそのパイプを通ることで温まり、お湯を作ります。
配管が凍ると水が出ないので、給湯器でお湯を作ることができません。
配管の凍結は寒い地域で起こるイメージがありますが、暖かい地域でよく起こります。
通常、寒い地域の配管は、凍結を防ぐために施行段階から対策されているので、普段は暖かい地域で急に寒くなると配管が凍結するのです。
配管が凍結した状態で無理にお湯を出そうとすると、配管の破損や給湯器の故障につながるので、凍結が自然に解凍されるのを待ちましょう。
配管が破損しているときには修理が必要なので、配管の専門業者に修理を依頼してください。
ポイント④エラーコードが表示されているか
給湯器のリモコンの画面にエラーコードが表示されたときは、一時的にエラーが起きているか、リモコンや給湯器本体の故障が考えられます。
エラーコードとは、エラー内容やエラーが起きている場所を表す数字のことです。
エラーコードの内容を取扱説明書で確認し、対応してください。
一時的なエラーは、電源のリセットで解決できる場合が多いですが、リモコンや給湯器本体の故障は、修理や交換が必要です。
ポイント⑤停電が発生したあとではないか
近隣で落雷や地震などの自然現象が発生して停電すると、給湯器の電源が落ちて作動しなくなることがあります。
しばらく時間をおいたあと、電源プラグの抜き挿しを行い、給湯器が正常に作動するかを確認しましょう。
また、停電により、時刻や湯張りの温度などの設定がリセットされるケースがあります。
停電後に給湯器が復旧したら、動作と設定状況を確認してください。
ポイント⑥ゴミが詰まっていないか
給湯器の水抜き栓のフィルターにごみやほこりが詰まると、お湯の出が悪くなったり、お湯が出てこなくなったりします。
また、フィルターに汚れが詰まることにより、異音が発生することがあります。
水抜き栓のフィルターは自身でお手入れできるので、給湯器に不具合があれば確認してみてください。
また、給湯器からの異音がするトラブルを防ぐためにも、定期的にメンテナンスしましょう。
賃貸物件の給湯器を交換する際の流れ
賃貸物件では、給湯器を交換するときの流れが一戸建てとは異なります。
ここでは、賃貸物件の給湯器を交換する際に、どのような流れで行うかを解説します。
手順①貸主や管理会社に連絡する
賃貸の給湯器はエアコンや暖房器具と同じく、賃貸物件に備えつけられている設備なので、まずは貸主や管理会社に連絡します。
そのあとは、貸主や管理会社から専門業者に連絡し、借主には業者から連絡が入ることが一般的です。
賃貸物件の契約書に、設備に不具合が起きた際の連絡先が記載されているので、そちらに連絡しましょう。
なお、賃貸の給湯器の交換にかかる費用は、貸主が負担します。
自己判断で給湯器を交換すると、給湯器の交換費用が借主の負担になったり、トラブルの原因になったりするので、自身での対処は行わないでください。
手順②工事の立ち会い日を決める
業者から連絡があったら、工事の立ち会いの日程を決めてください。
交換する給湯器の種類や状況によって工事にかかる時間が異なるので、確実に家にいる日を選択しましょう。
業者側に給湯器の在庫があれば、連絡した当日や次の日に工事をすることが可能です。
しかし、機種の在庫がなかったり少なかったりすると、連絡から工事日まで1週間程度かかる可能性もあることを念頭に置きましょう。
また、連絡時に給湯器の不具合の症状や状況を事前に伝えれば、工事の日程を早められることがあります。
給湯器は設置する場所の条件によって、設置できる給湯器のタイプが異なります。
より早く新しい給湯器を手配するために、現在使用している機器本体に記載されている、型式と製造年月を業者に伝えてください。
手順③工事の日に立ち会う
一般的に給湯器の交換には立ち会いが必要で、賃貸物件では入居者本人のほかに貸主や管理会社が立ち会います。
また、本人の代わりに貸主や管理会社が立ち会ってくれるケースもあります。
立ち会いとは、交換工事のあいだずっと立ち会うのではなく、工事の前後に作業の確認を行うことです。
工事後の動作確認やリモコンの交換は室内で行われるので、貴重品がなくなるなどのトラブルが起きないように、なるべく工事には立ち会いましょう。
立ち会うことで、リモコンの操作方法を確認したり、気になっていることを業者に聞いたりできるというメリットがあります。
賃貸物件の給湯器の交換にかかる費用の負担先
賃貸物件の給湯器は、その物件の貸主や管理会社の持ち物です。
そのため、賃貸の給湯器の交換にかかる費用は貸主や管理会社の負担ですが、借主本人の過失で交換が必要になったのであれば、自己負担です。
ここでは、賃貸の給湯器の交換にかかる費用の負担先を、ケース別に紹介します。
ケース①貸主や管理会社が負担する場合
経年劣化や災害により賃貸の給湯器が故障したのであれば、かかった費用の負担先は貸主や管理会社です。
貸主や管理会社は、建物の汚損や破損に対して必要な修繕を行う義務があります。
そのため、借主の故意や過失によっての故障以外は、給湯器の交換にかかった費用は貸主や管理会社の負担です。
給湯器の寿命は10年程度のため、10年以上使用していて不具合がみられる場合は経年劣化による故障が考えられます。
また、台風や地震などの自然災害によって、給湯器が故障することがあります。
これらの場合は、借主による過失ではないので、交換にかかった費用は貸主や管理会社の全額負担です。
ケース②借主が負担する場合
賃貸の給湯器の故障で借主本人に原因があれば、修理費用は自己負担です。
借主に原因がある場合とは、使用方法が間違っていたり、物をぶつけてしまったりすることです。
たとえば、浴槽に水を張らずに追い炊き機能を使用し、空焚き状態になることによって給湯器に損害が生じるケースなどが挙げられます。
また、賃貸の給湯器に不具合が起こって自己判断で修理や交換を行ったときも、費用は自己負担になります。
自身による故障なのかどうかがわからないのであれば、まずは貸主や管理会社に連絡し、症状や状況を伝えてみてください。
賃貸物件の給湯器の交換は貸主に相談しましょう
今回は、賃貸物件での給湯器の交換について解説しました。
給湯器に不具合が起こった際は、一時的なエラーや自身で解決できる場合もあるので、取扱説明書や機器のメーカーのサイトを確認してみてください。
また、賃貸の給湯器は物件所有者の持ち物であるため、業者の手配や交換にかかった費用の負担は貸主や管理会社が行います。
お住まいの賃貸物件で給湯器が故障したら、まずは貸主や管理会社に連絡して業者を手配してもらいましょう。
ライフアドバンスジャパンでは、給湯器をはじめとする住宅設備の修理や交換を行っています。
賃貸物件の管理をしていて給湯器の修理や交換を検討している方は、ぜひご遠慮なくお問合せください。
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