ガス給湯器の節約のコツ4選!ガス代が高い理由も解説

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ガス給湯器の節約のコツ4選!ガス代が高い理由も解説

ガス給湯器は、大量のお湯を効率的に作りだせるというメリットがある一方で、ガス代が高くなるというデメリットもあります。
そのため、「給湯器のガス代を節約したい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ガス給湯器のガス代の計算方法、ならびに節約方法を紹介します。
ガス給湯器を使うことによる諸費用を抑えたいとお考えの方は、ぜひ本記事を最後までお読みください。

従来型の給湯器のガス代が高くなる理由

古い給湯器を使っているとガス代が高くなりますが、これはエネルギー効率の悪さによるものです。

エネルギー効率とは、投入したエネルギーに対してどれだけのエネルギーを回収できるかの比率を指します。
古い給湯器は、エネルギー効率が悪いため、お湯を沸かす際に大量のガスが必要となり、結果的にガス代が高くなってしまうのです。
これは、たとえると、燃費の悪い車に乗っているようなものです。

また、経年劣化により、さらにエネルギー効率が落ちてしまうというおそれもあります。
そのため、古い給湯器を使っている場合は、ガス代が高くなってしまうということを覚えておきましょう。

なお、現在はエネルギー効率の高い給湯器が多数販売されています。

ガスの種類によってガス代は変わる

給湯器で使うガスによっても、ガス代は変わります。
現在、日本国内の一般家庭で使用されるガスは、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の大きく2つに分けられます。

都市ガスの場合

都市ガスとは、メタンを主成分とする天然ガスであり、ガス管を通じて各家庭に提供されています。
都市ガスは、公共料金として請求されるため、費用が安いという特長があります。

プロパンガスの場合

プロパンガスとは、プロパンとブタンを主成分とするガスのことであり、専用のガスボンベに充填されたうえで各家庭に提供されます。

なお、都市ガスとは違い、自由料金制であるため、ガス代が高額になる傾向にあるほか、販売・配送業者により価格に違いがあるという点にも注意が必要です。

ガス代の計算方法

続いては、給湯器のガス代の具体的な計算方法を、家の中の場所別に紹介します。
なお、都市ガスとプロパンガスいずれの場合でも、ガス料金は下記の計算式で算出できます。

【ガス料金を求める式】
ガス料金=水量×温度上昇÷(熱効率×発熱量)×ガス単価(円/立方メートル)

熱効率とは、給湯器がガスを燃焼させ、熱に変換する際の効率を表します。
なお、従来の給湯器の熱効率は80%程度ですが、新しい給湯器のなかには90%を超えるものもあります。
使っている給湯器の詳細な熱効率を確認したい場合は、給湯器メーカーのWebサイトをご覧になるか、メーカーへ直接問い合わせてみましょう。

また温度上昇は、水の状態からどれだけ加熱したのかを表しており、本計算式では常温の15℃の水を、42℃まで加熱した場合を想定しています。

【お風呂編】1回あたりのガス代

はじめに、特にガスの使用量が多い、お風呂を沸かすときのガス代の計算式を紹介します。

なお、前提条件は下記のとおりです。

前提条件

  • 水量:250リットル(浴槽のサイズによる)
  • 熱効率:80%
  • 温度上昇:27℃(常温の15℃の水を、42℃まで加熱した場合)

都市ガスの場合

都市ガスの場合、お風呂を1回沸かした際のガス代の計算式は下記のとおりです。

都市ガスのガス単価は、ガスの使用量や種類などの条件により異なりますが、今回は立方メートルあたり130円として計算しました。

【都市ガスの料金】
お風呂1回のガス代=27℃×250リットル÷(80%×11,000kcal)×130円≒約100円

たとえば、4人家族のお風呂のガス代は、追い炊きを1回行ったとして、1日あたり約200円、1か月では6,000円程度となります。

プロパンガスの場合

プロパンガスの場合、お風呂を1回沸かした際のガス代の計算式は下記になります。
なお、今回はプロパンガスのガス単価を、500円と仮定しています。

【プロパンガスの料金】
お風呂1回のガス代=27℃×250リットル÷(80%×24,000kcal)×500円≒約176円

プロパンガスの発熱量は、都市ガスの2倍以上ありますが、一方でガス単価も高く、料金は業者によるものの、都市ガスの3倍程度です。

そのため、たとえば、4人家族のお風呂のガス代は、追い炊きを1回行ったとして、1日あたり約350円、1か月では1万円程度になります。
プロパンガスを使った場合、4人家族のお風呂のガス代は、都市ガスと比べて1か月あたり約4,000円高いということがわかります。

【シャワー編】1回あたりのガス代

続いて、シャワー1回あたりのガス代の計算式を紹介します。

計算の前提条件としては、温度上昇は27℃、使用する水量は、シャワーを20分間使ったと仮定して200リットルとしています。
なお、シャワーを1分間使った場合の水量はおおよそ10リットル程度となるものの、これはシャワーヘッドや水圧によって変動するため、あくまで目安です。

都市ガスの場合

都市ガスの場合、1回のシャワー代は、下記の計算式で求められます。
なお、計算式におけるガス単価は、お風呂と同様の130円と仮定しています。

【都市ガスの料金】
シャワー1回(20分間)のガス代=27℃×200リットル÷(80%×11,000kcal)×130円≒約80円

4人家族で都市ガスを使っている場合、1か月のシャワー代は約9,600円です。

プロパンガスの場合

プロパンガスを使っている場合の、1回のシャワー代は下記をご覧ください。
なお、ガス単価は500円と仮定しています。

【プロパンガスの料金】
シャワー1回(20分間)のガス代=27℃×200リットル÷(80%×24,000kcal)×500円≒約141円

4人家族でプロパンガスを使っている場合、1か月のシャワー代は約1万7,000円です。
お風呂のシミュレーションと同様に、シャワー代もプロパンガスを使っている場合のほうが、都市ガスよりも高いという結果になりました。

給湯器のガス代を節約する4つのコツ

ここからはいよいよ、給湯器のガス代を抑える4つの節約術を紹介します。

コツ➀適切な給湯温度に設定する

適切な給湯温度の設定は、ガス代を節約するうえで押さえておきたい基本です。

“適切な給湯温度”とは、50~60℃を指します。
なぜなら、この温度帯に設定することで、給湯器は最も効率よくお湯を作れるためです。
給湯器本体の給湯温度は50~60℃に設定のうえ、水栓で水温の微調整を行いましょう。

また、入浴と食器洗いとでは必要な湯温も異なりますが、給湯器のリモコンの「優先ボタン」を活用すると、温度をスムーズに切り替えられます。

コツ②湯量を減らす

湯船に張るお湯の量の調整によっても、ガス代を抑えられます。

具体的には、浴槽の半分程度を目安に、湯量を抑えることが有効です。
仮に、今まで8分目までお湯を張っていた場合は、これにより50リットル以上、使うお湯を減らせるため、ガス代の大幅な節約につながります。

なお、浴槽の半分程度の湯量でも、お湯につかる際に身体の体積により水位が上がるため、お湯にしっかりとつかることが可能です。

コツ③給湯器の電源を切る

ガス代を少しでも抑えるために、給湯器の電源は都度消しましょう。

給湯器の電源が入ったままであると、水道を使う際に、間違ってお湯が出てきてしまうという事態になりかねません。
こうなると、不要なガス代がかかってしまいます。

コツ④最新の給湯器へ変更する

最新の給湯器への買い替えも、おすすめです。

本記事でも前述したとおり、給湯器のエネルギー効率を上げることで、ガス代を節約できます。
新しいモデルの給湯器には、お湯を沸かした際の熱を再利用し、エネルギーの無駄を抑える仕組みが搭載されたものがあります。
また、経年劣化により、給湯器のエネルギー効率が落ちている場合も、新しい給湯器への交換が有効です。

古い給湯器を使っている方は、これを機に新しいものに買い替え、ガス代を節約してみてはいかがでしょうか。

従来型の給湯器のガス代は高いため最新の給湯器への変更がおすすめ

本記事では、給湯器で発生するガス代の計算方法や、節約のコツをお伝えしました。

給湯器のガス代は、使用するガスの種類によって違いがあります。
また、ガス代を抑えるためには適切な温度設定を行うほか、使用するお湯を減らすことが有効です。
なお、古い給湯器はエネルギー効率が悪くガス代が高くなりがちであるため、新しい給湯器に変更することでガス代を節約できます。

株式会社ライフアドバンスジャパンでは、川崎・横浜エリアを中心に、ガス給湯器の設置や交換を行っております。
ガス代の節約につながるエコタイプのご用意も多数あるため、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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